南景弼知事、安倍首相など日本政権に日韓関係の改善を積極的に提案

投稿日d 2015-02-13 ヒット数 263

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○ 安倍首相と会談し、慰安婦問題に対する前向きなアプローチを提案。
○ 額賀福志郎日韓議員連盟会長、岸田文雄外務大臣とも会談し、日韓関係改善のための努力を要請。
○ 18の日本企業関係者招請懇談会を開催し、問題点を聴取。日本企業との協議体定例化方案を検討することで合意。
○ 日本最高のエネルギー専門家、東京工業大学の柏木名誉教授と京畿道のエネルギー政策をテーマに対談し、京畿道への訪問要請も。

日本外務省の招請で日本を公式訪問中の南景弼(ナム・ギョンピル)京畿道知事が、連日東京で日本政財界の要人に会い、日韓関係の改善と京畿道投資活性化について働きかけた。

ナム知事はこの日の午後3時に首相官邸を訪問し、30分間非公開で安倍晋三首相に会い、日韓首脳会談のために慰安婦問題に対して前向きにアプローチすることを提案した。

ナム知事は、「慰安婦の方々は京畿道・広州にあるナヌムの家で暮らしている。慰安婦問題は、女性の人権という人類の普遍的価値として対応していけば韓国国民に多くの共感を得るだろう。首脳会談成功のために前向きにアプローチしてほしい」と提案した。

安倍首相は、「慰安婦の方々の言葉で言い表せない痛みについては、よく分かっている」と述べ、ナム知事が首脳会談成功のために提案した案については、「良いと思う」と答えた。

安倍首相との会談に先立ち、ナム知事はこの日午前、額賀福志郎日韓議員連盟会長と会い、日韓関係修復のためには日本が積極的に取り組むべきだと強調した。

これに対し額賀会長は、「過去、問題解決のために具体的な方法を日本から提案したが、韓国が受け入れ難い状況だった。お互いが知恵を出して方法を見つけていくことが重要だ」と述べた。額賀会長は続けて「かつて、金大中大統領は日本の国会演説で、戦争を起こした日本の行為は許すことはできないが、戦後の日本の国際社会への支援などの貢献は高く評価すべきだと述べ、小渕恵三首相の反省とおわびへとつながった。それ以降、日本と韓国の関係が改善されて韓流にもつながった。韓国でも、日本のそういった点について評価すべきだ。一緒に努力することが重要である」と付け加えた。

この日の午後、岸田文雄外務大臣に会った席でも、ナム知事は日韓関係回復のための日本の積極的な努力を強調した。

これに岸田外務大臣は、「国交正常化50周年ということもあり、困難の中でも良い雰囲気づくりを目指して努力していこう。慰安婦問題を女性の人権次元で解決すべきという点に共感する。両国共に知恵を集めてみよう」と述べた。ナム知事は、「近いうちに日韓中3ヶ国の外相会議が開かれると聞いた。外相会議が成功して首脳会談につながるよう期待しつつ、岸田外務大臣の活躍を期待している」と答えた。

日本企業への投資誘致活動も続いた。ナム知事はこの日、東京虎ノ門ヒルズ東京スタジオで京畿道に投資した日立金属とデンソー・インターナショナルなどの日本企業関係者19人を招待し、懇談会を開催した。ナム知事は懇談会で「日韓関係が難しい状況が続いているが、経済は良くなっている。京畿道に造成される第2板橋に対して多くの投資を願う」と積極的な投資誘致意思を伝えた。ナム知事はこの日、日本企業の問題点をすべて聴取した後、韓国に帰国次第関係部署、中央政府などと協議して解決するよう努力すると述べた。続いて、日本投資企業の問題点を聞き、解決できる協議体を定例化する案も検討すると明らかにした。

ナム知事は、日本での最後の日程として、日本最高のエネルギー政策の戦略家の柏木孝夫東京工業大学名誉教授と、エネルギー政策について対談した。ナム知事は、京畿道が新しいエネルギー政策を設けるべき時期であり、京畿道を是非訪問してアドバイスしてほしいとの意を伝え、柏木教授は京畿道のために何ができるか探してみると答えた。

 一方、ナム知事は10日の夕方便で帰国する。