利川の歴史、文化、陶磁器の由来を分かりやすく紹介する京畿道利川市立博物館
投稿日d 2014-12-09 ヒット数 580
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名品米と陶磁器の都市、京畿道利川市。ここに、利川の文化と歴史に関する情報や知識を提供する市立博物館があるということで足を運んでみました。ソルボン公園内にある利川市立博物館の外観は昌慶宮の外観にちなんだそうですが、建物内には郷土遺物室、農業歴史室、寄贈遺物室などがあり、ソルボン山城で発掘された遺物などがあるということです。
ソルボン公園は利川市民の憩いの場で、京畿道民が週末によく訪れる場所です。ソルボン公園の中には利川セラピア(韓国陶磁財団)と利川市立博物館、利川市立月田美術館、ソルボン書院などがあり、見どころが多いです。
京畿道利川市は2001世界陶磁器ビエンナーレの開催に続き利川米文化フェスティバル、利川陶磁器フェスティバルなどがソルボン公園で開かれることで、公園が広く知られるようになりました。特にソルボン山と調和を成す湖が綺麗な公園です。
今までフェスティバルやドライブでソルボン公園にはよく来ましたが、利川市立博物館は行く機会がなかったので、今回足を運んでみました。
ロの字の形をした利川市立博物館の隣には、利川市厚安里の五層石塔、三層石塔、利川五層石塔が立っていました。全て高麗初期の石塔とされます。ロの字構造の博物館は入り口を過ぎて一周して観覧できるようになっていました。
入り口に入ると、利川という地名の由来を知ることができました。福河川で利川の歴史や文化が生まれ、高麗・王建による利渉大川で利川という地名ができたそうです。福河川と古代人、スクレーパーや握斧など、利川の遺物から先史時代の文化を覗いて生活像を察し、三国時代と高麗時代での利川の遺跡や遺物を通して利川を理解できる展示室でした。
ソルボン山城の遺跡から、今までは高句麗の城とされていましたが、百済が最初に積み始めたことがわかったということです。陶磁器は料理を入れて調理し、貯蔵する用途もありますが、一時は墓の中に共に埋める副葬品として、宗教的な象徴物として使われていたそうです。また、瓦や縦穴居住地、積石遺構125基が出土された安興寺址の遺跡や遺物も展示されていました。
高麗きっての外交戦略家だった徐煕将軍をはじめ、利川出身の人物を見ることもできました。また、親心と貞節を象徴する旌閭懸板や、白牌・紅牌などの教旨から学ぶ利川の人物など、利川の歴史がこの博物館に全て揃っていました。遺物や遺跡を通じて古代の利川を知るには、何と言っても陶磁器の話をせずにはいられませんよね。
千年の歴史を持つ利川陶磁器は今も引き継がれており、韓国の陶磁器文化をリードしています。高麗を代表する陶磁器・青磁と朝鮮の粉青沙器をはじめ、純白の美しさを持ち、朝鮮の美学が盛り込まれた朝鮮白磁、居間で、または厨房で、芸術から実用まで、男性にも女性にも愛されている陶磁器です。
陶工の清い精神と清い水、良い土が熱い火に通されて作られる芸術が陶磁器です。一つ一つ、最高の陶磁器を誕生させたい陶工の気持ち。私には計り知ることができません。
利川陶磁器は韓国だけではなく、世界の陶磁器と比較しても遜色がないと思いますが、韓国の名匠と利川市の名匠による陶磁作品を鑑賞できます。
晩秋を思いっきり満喫できた利川へのお出かけ。暖かい日差しを楽しむ恋人たちが集まっている利川ソルボン公園でした。利川の文化や歴史、陶磁器について知りたいなら、利川市立博物館にどうぞ。
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