会議に来て観光して帰ります~、「KOREA MICE EXPO 2014」開催

投稿日d 2014-07-28 ヒット数 394

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国内のマイス産業の均衡発展のために、今年は京畿道で開催

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◇「KOREA MICE EXPO 2014」の開幕式に参加したVIPらが、スカーフカッティングのためにスカーフを手に取っている。ⓒペク・スンジ記者

今月19~20日、京畿道高陽市一山キンテックスで、韓国の代表的なMICE見本市の「KOREA MICE EXPO 2014」が開催された。今年で15回目となる今回の見本市は、ここ4年間ソウルで固定開催され、国際的に認知度が高い。今年からは2年間、地方MICE産業の均衡発展のために、韓国観光公社と京畿観光公社の協同主催で、京畿道高陽に位置するキンテックスで開催される。

今年の見本市は歴代最大規模で、計244のMICE機関から468ブース、約320人の国内外バイヤーが展示会とビジネス商談会に参加した。

MICE産業は会議(Meeting)、報償観光(Incentives)、コンベンション(Convention)、イベント・展示(Events & Exhibition)の頭文字をとった言葉だ。MICE参加国の1人当たりの平均消費額は一般観光客の3.1倍に上り、滞在期間は1.4倍であるため、「ビジネス観光(BT)」とも呼ばれる。行事と関連して宿泊・飲食店など様々な産業分野と連携され、付加価値が発生するので「黄金の卵」といわれている。インフラ構築、国のイメージ向上、政治的な地位増大といった目に見えない効果まで含めると、超ウォン単位の付加価値を簡単に創出できる新成長分野だ。

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◇AゾーンであるPublic Zoneに設置された韓国観光公社のブースの前で説明を聞き、パンフレットを見ている来場者たち。ⓒペク・スンジ記者

今回の見本市は計5館で構成された。Public Zon(Aゾーン)は公共機関及び団体、コンベンションセンターのブースで、公共機関、関連団体、協会、国内自治体、国内CVBが出展した。MICE Venue Zone(Bゾーン)は施設及び場所関連のブースで、センターやホテル、リゾート、カジノ、博物館、クルーズ、ギャラリー、複合文化空間、テーマ空間、学校などが含まれた。MICE Service Provider Zone(Cゾーン)はMICEサービス会社で、旅行会社、航空会社、通訳・翻訳会社、展示装置会社、記念品会社、人材派遣、警備会社、儀典会社、公演配給会社、メディア企業、輸送会社、通関などMICE産業と連携した産業分野が含まれた。Overseas Punlic Zone(Dゾーン)は海外関連機関で、海外CVB、海外観光庁などが該当する。MICE Planning & Education Zone(Eゾーン)はMICE企画会社、教育機関で、イベント企画会社、インセンティブ会議企画会社、広報代理店、専門教育機関、大学、大学院などを含めた。最後のExperience Zone(Fゾーン)は体験ゾーンで、医療観光分野、漢方医療分野、韓国観光飲食分野、韓流コンテンツ分野で観光資源を直接体験できるように構成された。MICE産業を成す様々な分野のブースが体系的に設けられ、韓国のMICE産業を一目で把握することができた。

MICE見本市及び海外有力バイヤーとのビジネス商談会をはじめ、国内外のバイヤー向けの誘致説明会、K-MICEフォーラム、大学生MICEアイディア公募展、海外MICE有力関係者向けのパムツアーなど、様々なサブイベントも用意された。国内外の参加者全員にレベルの高いビジネスと専門的な教育機会を提供する場だった。

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◇体験ゾーンに設置された韓国仏教文化事業団のブースで、僧侶が精進料理をキム・ムンス京畿道知事に紹介している。ⓒペク・スンジ記者

来場者たちに最も人気が高かったのは体験ゾーンだった。脱毛専門のイ・ムノン漢医院では、ブース内に専門機構を配置し、毛髪状態の検査や専門医との相談を受けることができた。韓国仏教文化事業団は来場者にサムバップを配り、精神料理を展示した。お寺のこじんまりとした雰囲気を生かしたブースの内装は、テンプルステイへの理解を深めるに十分だった。

施設及び場所関連のMICE Venue Zoneでは、来場者一人ひとりに自社を熱心にPRする雰囲気だった。会議場所の誘致のために会議と宿泊をまとめて解決できるホテルのメリットなどを説明し、ブースを盛り上げていた。

見本市を訪れたある人は「現在MICE専門人材養成課程を受講中だが、この分野に就職を考えているので関心が大きい。MICEにこんなに多くの会社があり、高陽やソウルのような都市でもMICEに目を向けていることを知った」と話していた。

会議を開く場所やサービス、都市、飲食店、周辺の観光コースまで、ビジネス観光の全てを網羅するMICE産業の規模を把握することができたという評価が多かった。

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◇体験ゾーンに設置された京畿観光公社のブースは、DMZをテーマにした写真を展示した。ⓒペク・スンジ記者

今年から2年にわたって京畿道高陽市キンテックスで開催される見本市は、MICE産業の均衡発展を目指している。ところが、世界MICE発展順位で3位という立派な評価の裏には、京畿道MICE産業の制約がある。

京畿道は韓流ワールドに建てられるK-POPアレーナホール、自然の宝庫であるDMZなど、MICE産業に有利な諸条件を整えているが、京畿北部の各種軍事施設とそれに伴う規制が、自由なインフラ構築を妨げている。

キム・ムンス京畿道知事は「京畿道はMICE産業の発展のための良い条件を備えている。様々な観光資源やDMZ観光活性化など、千の条件を持っている。今まではいろいろな規制やインフラの不備で遅々として進まなかったが、着実に発展に向けて取り組んでいる」と述べた。

「三斗の珠もつないでこそ宝」ということわざがある。いくら良い諸環境とインフラがあっても、結局は相互に調和を成してこそ宝になるということだ。京畿道は体系的なMICE支援プログラムと規制緩和により、MICEの4大柱を備えて「黄金の卵」をつくっていくことが求められる。

ⓒ 京畿Gニュース | 京畿道大学生記者団 ペク・スンジ記者 tmdwlfk@naver.com

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