どこでも行政サービス専用バス出発!

投稿日d 2012-12-12 ヒット数 368

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どこでも行政サビス用バス出
(2012.11.27)

[現場中心の京畿道政①]移動式行政サービス3種
道民生活サポート・雇用バス・図書バス…需要者中心の現場行政

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◇ どこでも道民生活サポート、雇用バス、図書バスを提供する各種バスは京畿道の代表的な現場行政サービスである。ⓒ Gニュースプラス

民選4、5期の京畿道政のモットーは「道民への献身」だ。道民を待つ行政ではない、道民の元へ駆け寄る現場中心の行政サービスの実現を図った政策に焦点が置かれている。「どこでも道民生活サポート」、「どこでも雇用バス」、「幸せな図書バス」がその代表例だ。公務員がバスに乗り、道内の随所を回りながら行政サービスを提供する、どこでも行政サービスの詳細を伺ってみた。
 
行政サービスの「兄貴格」、どこでも道民生活サポート
 
「どこでも道民生活サポート」は京畿道の現場中心行政サービスの兄貴格にあたる。民選5期の京畿道政が発足し、その2ヶ月後の2010年8月に運行が開始された。役所は必要な人が足を運ばなければならないという通念を破り、需要者の立場で行政サービスを提供していくという新しい発想がサービス提供のきっかけとなった。
 
「どこでも道民生活サポート」は、いつ、どこにでも参上する行政業務の解決人だ。時間上、距離上、情緒的違和感などの理由で官公署に行きにくい人たちに行政サービスを提供する。公共機関の手の届かない部分までしっかりとケアしていくことを心掛けている。
 
「どこでも道民生活サポート」は午前10時から18時までの業務となっている。本庁は3チーム15人が勤務、一日2チームは現場勤務、1チームは内勤となる。北部庁は2チーム10人が勤務、平日のうち2日間は現場勤務し、1日は内勤となる。
 
駅前、伝統市場、大型マート、お祭り会場、交差点、公園、広場など、道民が多く集まる場所や島嶼・へき地、農漁村の自治会館、敬老堂、福祉会館などの過疎化地域が訪問先となる。

行政相談分野は、生活サポート、社会福祉、都市・住宅、雇用など。他の関連機関や民間企業の協力を得て、法律・税務・不動産、女性・高齢者の就職、住宅年金、高齢者総合相談などを行なっている。また、医療相談や安心コール登録などのサービスにも対応している。
 
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◇ 地下鉄駅を訪れた「どこでも道民生活サポート」ⓒ Gニュースプラス

「どこでも道民生活サポート」は今年の10月31日までに計680日間業務を行ない、44万9261件の行政サービスを提供してきた。特に、雇用相談を受けた1万2102人のうち、7959人が求職登録をし、そのうち1996人(25.1%)の就職が決定した。
 
美談ケースも続出した。肺癌、椎間板ヘルニア、体の不自由な老夫婦がこのサービスを受け、生計費の支援を受けるようになったり、18年ぶりに再会した精神障害者の妹の障害者登録や国民基礎手当を申し込む道民の生活苦を解決したりもした。

子どもたちの殴打に苦しむ母親を救出し、住む場所を与え、生計費の支援を受けられるようにもした。戸籍上の名前が違うせいで「日本帝国支配期の被害保証金」を受けられずにいたサハリンからの帰国民のために、改名手続きなしに隣友保証や家譜などの本人確認資料を「日帝支配期被害調査委員会」に提出し、被害補償金を受けられるようにもした。
 
緊急患者の命を救ったこともあった。富川(プチョン)の素砂(ソサ)駅で目眩と脱水症状で意識をなくした中年男性を「どこでも道民生活サポート」で奉仕中の医療チームと消防署の応急救助チームが応急処置し、待機中の救急車で病院に移送、治療を受けられるようにした。
 
このよな成果が認められ、「どこでも道民生活サポート」は昨年11月「第8回大韓民国地方自治経営大典」で大統領賞を、今年9月には「2012国民生活健康大賞」を受賞した。まさに現場中心のどこでも行政サポートの兄貴格としての役割を見事に果たしていると言えるだろう。

職場探しに困っている道民の元へいざ出発~
 
今年3月29日に発足した「どこでも雇用バス」は、移動式雇用センターのようなもの。
 
雇用センターへの訪問が難しい求職者や求人会社のため、就職専門相談員がバスに乗り、道内の随所を回りながら相談サービスを提供するものだ。

産業団地、伝統市場、駅前広場、大学、各種行事会場など、雇用センターへの訪問に困っている地域を訪問し、求職、求人、就職斡旋、常設面接、同行面接などを行なっている。
 
また、ハブ(Hub)センターである京畿雇用センターとサブ(Sub)センターの道内31ヶ所の自治体雇用センターを道民に広く知らせ、広報する役割も果たしている。

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◇ 求人・求職相談を申請する人たちで雇用バスの中が混雑している。ⓒ Gニュースプラス
 
雇用バスは6人2組に分かれ、交代勤務を行なっている。公務員1人、相談員2人が1組となり、午前10時から午後5時まで週5回道内を回る。
 
雇用バスは発足してから10月までの7ヶ月間、計141回運行され、これまでに求人83人、求職1387人、情報提供2564人など、4034人がバスを利用した。求職を希望する1387人が雇用斡旋を受け492人(35%)が就職を果たした。
 
雇用バスについての認知度の上昇に伴い、訪問客の数も増加している。10月を基準に、一日平均29人が雇用バスを利用、さらに一日訪問客数の新記録も更新され続けている。先月4日、城南(ソンナム)野塔(ヤタプ)駅では、一日に182人もの人がこのバスを利用した。
 
雇用バスを訪れる求人・求職者は青年層や壮年層、女性、高齢者、障害者など様々。特に、50代以上の高齢者や高卒以下の低学力層の割合が高く、関連機関への訪問を避けてきた人々が気軽に相談を受けられる場所として位置づけられたとの評価を受けている。
 
道は今後も、常設面接の拡大、ジョブマッチング事業との連携、他の就職支援関連機関との協力強化を通じて就業率を高めていく方針だ。
 
また、現在進行中の雇用バス運行活性化対策のためのアンケート結果を基に、サービスの改善や不便な点についての道民の意見をまとめたり、雇用バスを新車に替えるなど、良質のサービス提供に努めていく予定だ。
 
ハン・ヨンヒ京畿雇用センター長は、「発足して1年も経っていない雇用バスが、このような様々な成果を収めることができたのも、京畿道や道内自治体間の雇用ネットワークがうまく構築されているため」とし、「来年には新車で内部のインテリアを変え、アットホームな雰囲気の中、相談サービスを行なっていけるようにしたい」と語った。さらに「中長期的な運営評価結果を分析し、改善事項を修正・補完し、発展への方向性を模索していきたい」と付け加えた。
 
本を乗せ夢を乗せて「幸せな図書バス」
 
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◇ 先月8日、道庁新館前で開かれた「幸せな図書バス」発足式の様子 ⓒ Gニュースプラス ユ・ジェフン
 
本を通して幸せを伝える「図書バス」は京畿道の現場中心どこでも行政サービスの3つ目にあたるもの。読書文化の復興を目的に先月8日発足した。
 
現在、ネイバー文化財団で「本を読むバス」として運行されていた45人乗りバス1台を譲り受け、これを活用している。
 
図書バスはミニ図書館でもあり映画館でもある。子ども図書を中心に2千冊以上の本が置かれており、教育用のDVDの閲覧も可能だ。
 
図書バスは地域の児童センターや農漁村学校、小さな図書館など、道内の情報制約地域を優先的に回る。読書、読書感想文、読書クイズなどの読書体験活動の他に、ビデオ童話、教育用DVDの閲覧など、映像文化活動プログラムを並行している。
 
奉仕活動プログラムも充実している。SKテレコムの大学生奉仕団「サニー(Sunny)」や大学生プロボノなどが1ヶ月に2回、図書バスに同乗し、奉仕活動を行なっている。読み聞かせ、絵画活動などの読書プログラム、芸術学科のボランティア中心の小規模な公演や芸術体験活動、しおりや読書台づくりなど各種プログラムが提供されている。
 
図書バスは平日、週末共に一日1~2回運行されている。先月23日までに学校11回、幼稚園9回、小さな図書館9回、地域児童センター3回など、計38回の訪問を行ない、4千人以上が利用した。道は今年、図書バスの100回訪問を目標としている。
 
図書バスはインターネットや電話で申し込みを受け、訪問先を決める。情報などに制限のある地域を優先的に訪問し、45人乗り大型バスの駐車や電気使用が可能かを確認する。申し込みはカフェ(http://cafe.naver.com/happybookbus)、Eメールhbookbus@gmail.com、電話(070-7834-5893)などの方法で受け付けている。
 
ⓒ Gニュースプラスニュース | ナム・ギョンウ echo2008f@gg.go.kr
 
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