「一生懸命仕事して韓国を学びます。」

投稿日d 2012-06-22 ヒット数 439

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「一生懸命仕事して韓国を学びます。」
(2012.04.26)

外国人労働者が安心して働ける仕事場づくり、3月11日(日)午後3時30分始華工団(始興市・正往洞(シフンシ・チョンワンドン))内始興市外国人福祉センター。センターの各階に設けられた会議室では韓国語の授業が盛んに行なわれている。3階にある中級クラスには10人余りの外国人が集まり、デパートで商品を購入するというシチュエーションでの聞き取りテストが行なわれていた。

A : 「いらっしゃいませ。どんな靴をお探しですか」
B : 「黒い靴を買いたいんですが。楽なのがいいです」
中略
B : 「本当に楽で履き心地もいいです。この靴はいくらですか」
A : 「18万ウォンです」

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◇ 安山多文化特区地域には様々な国籍の外国人のためのお店が立ち並んでいる。ⓒ安山外国人住民センター

聞き取りテストが終わった後、先生は黒板に文字を書き、いろんな質問をした。「Bさんは何をしていますか。Bさんは何を買おうとしていますか。Bさんは何色が好きですか」学生たちは何度か瞬きをしながら考え込んだ後、解答した。「靴です」「安いものです」「黒です」・・・最後まで「楽な靴」という答えが出てこなかったため、先生は「楽だ」という言葉の意味を教えるため、椅子を一つ出してきて座った。「一人で座ればとても楽です」それから椅子の端に座り「二人で座ると不便です」先生が見せた例文で学生たちは「楽だ」の意味を理解したように正解を言い当てた。

2007年11月に設立された始興市外国人福祉センターはこの地域に住む外国人住民がセンターが提供するサービスを活用し、自らの人権保障と福祉サービスが受けられるようサポートする機関だ。また、様々な地域社会活動に参加し、友好的な社会統合を形成、共に生きる「多文化共同体」として安定した暮らしが営めるようサポートする。センターが推進している事業には、外国人相談センター、韓国語教育プログラム、職業能力開発訓練プログラム、多文化認識改善教育、多文化家族福祉支援、保健医療サービス、多文化共同体の編成・運営、韓国での文化体験などと幅広い。

このうち、外国人が最も多く利用するプログラムは韓国語教育プログラムだ。初級クラスから上級クラス、試験対応クラスまで、それぞれのレベルに合わせて自由に韓国語を学ぶことができる。水曜日と土曜日は夜間クラスが、日曜日には午前クラスと午後クラスが設けられ、授業が進められる。定員はクラス別に20名ほどで、出身国家はベトナム、インドネシア、カンボジアなどの後進国から来た人が大半を占め、その中でもベトナム人が最も多く、教育に対する意識も高い。センターの総括支援チーム長を勤めるパク・ドンギュ社会福祉士は「不法滞在であるかに関係なく、韓国語を学びたいという外国人なら誰でも登録できる」と述べた。

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◇ 始興市外国人福祉センターで外国人らが韓国語の授業を受けている。ⓒ チョン・ミンギュ記者

1年間の登録費用は2万ウォンで、教材費は本人負担。登録すると鉛筆やノートなどの簡単な文房具も提供される。
運転免許の取得を希望する場合もここに問い合わせればいい。センターでは地域内のe現代自動車学校と協約を結んでおり、筆記試験に合格するまで、とことん教えてくれる。教育費は無料、教材費のみ本人負担となっている。機能試験を準備する際も、指定の自動車学校に行くと割引特典が受けられる。

現在、運営主体が雇用労働部である場合を除いて自治体レベルで外国人福祉センターを運営している所は京畿道のみ。京畿道は外国人福祉センターの運営活性化のため、管理費用などの支援を通してセンターが推進しようとしている事業プログラムの効果的な実施および外国人住民の便宜向上に努めている。現在、水原(スウォン)、安山(アンサン)、始興、華城(ファソン)、南楊州(ナミャンジュ)など、道内5ヶ所の自治体がセンターを運営しており、金浦(キンポ)センターは5月のオープンを準備している。昨年推進された実績(8月末基準)を見ると、水原、安山、始興、華城など、合わせて4つの自治体のセンターで計4,385の外国人がサービスを受けたという。そのうち始興センターが1,286名で最も多い数を記録した。

3人3色外国人の韓国生活適応

「一生懸命働いて、お金も稼ぎ、成功したいです

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◇ クンソバン ⓒ G-LIFE
クンソバン31、カンボジア

友だちの紹介で韓国に来ました。始華(シファ)工業団地で働き始めてから2年3ヶ月が経ちました。工場で色を作る仕事をしていますが、段ボールの包装など、他の業務も一生懸命しています。月給の40%は故郷に仕送りしているので、両親が非常に喜んでいます。まだ、一度も故郷に帰れていませんが、5月始めには里帰りするつもりです。センターでは韓国語の勉強をしたり、ジムで運動をしたりしています。他国での生活はそれほど楽なものではありませんが、一生懸命仕事してお金を稼いで成功したいと思います。

「大学に通いながら勉強して、専門のエンジニアになりたいです

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◇ シャニー ⓒ G-LIFE
シャニー28 バングラディッシュ

韓国に来た目的は工場での単純な仕事よりは、バングラディッシュと韓国間のビジネスをしてみたいという理由からでした。韓国語を勉強するのがとても大変でしたが、ビジネスをするためには必要なので一生懸命勉強しました。韓国語ができるのとできないのとでは工場での待遇も随分違ってきます。ここで培った技術を故国に帰っていろんな人に伝授したいと思います。今後は大学に通いながらエンジニアリングの勉強をしたいと思っています。そして実力のある専門家になりたいです。

「社会福祉を勉強して外国人をサポートしていきたいです

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◇ ハンナ ⓒ G-LIFE
ハンナ27 モンゴル

韓国人福祉センターでパートで外国人を対象にした相談係りを担当しています。韓国に来て5年ほど経ちましたが、モンゴルでは国際機構で仕事をしていました。2ヶ月コースで韓国語を勉強しに韓国に来たのがきっかけで、現在まで韓国に滞在しています。ここで相談業務を担当しながら外国人に対する福祉に興味を持つようになり、現在は水原大学の社会福祉学科の修士課程に在学中です。今後は社会福祉をもっと勉強して外国人たちが必要とするサポートを提供していけたらと思います。

ⓒGニュースプラスニュース | チェ・ギョンウォンhappyworry@nate.com

http://gnews.gg.go.kr/news/news_detail.asp?number=201204261702157055C059&s_code=C059