南漢山城、模様替えして世界遺産登録目指す

投稿日d 2012-06-04 ヒット数 418

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南漢山城、模様替えして世界遺産登録目指す
(2012.05.25)

京畿道、24日復元工事完了記念「落成告由祭」挙行

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◇ 南漢山城行宮復元を記念した除幕式の様子 ⓒ Gニュースプラス ホ・ソンリャン

京畿道にある行宮の一つ、南漢山城(ナムハン・サンソン)が世界文化遺産登録に向けての模様替えを済ませた。

京畿道は24日、南漢山城行宮一帯の復元工事を完了し、これを祈念するための「落成告由祭」を行なった。

南漢山城行宮は百済の温祚王(オンジョワン)時代に建てられた王の別宮の一つで、日帝強占期を経ながら多くの建物が破壊されてしまった。この日行なわれた「落成告由祭」は、1907年、日本の軍隊解散令による武器庫や弾薬庫の爆発のせいで壊れてしまった、寺院や文化財の復元工事の完成を記念するため行なわれた。

南漢山城行宮の看板掲揚式に続いて行なわれた「落成告由祭」には金文洙(キム・ムンス)道知事、許載顔(ホ・ジェアン)道議会議長、イ・ヘウン国際記念物遺跡協議会執行委員など、関係者ら約20人と一般市民など、合わせて3千人以上が参加した。

行宮内で行なわれた「落成宴」は朝鮮王朝第22代目の王である正祖(チョンジョ)の時代に発刊された、水原華城(スウォン・ファソン)城郭築造に関する経緯と制度、儀式などを記録した「華城城役儀軌」などの考証を通して、昔ながらの方法で再現、南漢山城の復元をより意味深いものにした。

年間320万人が訪れる南漢山城は復元事業が始まるまで、雑草が生い茂るごく普通の遺跡地であった。京畿道は2002年、上宮(寝殿)の内行殿、座勝堂、在徳堂、長廊など72,5間をはじめ、2004年には左殿26間、2010年には下宮(正殿)の外行殿、日長閣、漢南楼、行閣、統一新羅遺跡地など154間を復元した。今年に入って下宮、丹青と南漢山城の案内展示施設が完成し、10年間に渡って215億ウォンが投入された復元工事が無事終了した。

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◇ 行宮一帯の復元を祝う落成告由祭の様子 ⓒ Gニュースプラス ホ・ソンリャン

京畿道は行宮一帯の復元が終わった南漢山城の世界遺産登録を進めていくため、33人の委員からなる「南漢山城世界遺産登録推進委員会」を正式に発足させる計画だ。

南漢山城は2010年1月10日、ユネスコが指定する世界文化遺産暫定リストに正式に登録され、2011年2月8日には、文化財庁から韓国国内13ヶ所の世界遺産暫定リストのうち、優先登録推進対象に選ばれた。現在2年ほどをかけて登録申請書を作成中にあり、2013年1月、ユネスコに登録申請書を提出する予定だ。2014年6月に結果が発表されるという。

金文洙知事は「大韓民国の護国思想と国家安保を祈願し、また、南漢山城行宮一帯の復元工事完了を祈念しこのような落成告由祭が行なわれることとなった」とし、「現在、南漢山城が世界文化遺産暫定リストに登録されているだけに、京畿道レベルで整備を行ない、発展させていけるよう努力していきたい」と語った。

一方、南漢山城行宮は落成宴期間中の24日から28日までの5日間、無料で一般公開される。同期間中は、風流音楽会(26日)や光池院農楽(27日)、伝統武芸の試演など、伝統文化舞台の無料公演が行なわれる予定だ。行宮入場時間は月曜日を除いた毎日午前10時から午後5時までで、観覧客は無料で解説(韓国語、平日4回、週末8回)を受けることができる。

さらに道は南漢山城文化財を活用して週5日制の学校と週末体験教室を開いていく予定だ。

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◇ 復元された南漢山城行宮 ⓒ Gニュースプラス ホ・ソンリャン

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