「自動車?それとも芸術品?」
投稿日d 2012-03-05 ヒット数 392
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(2012.02.21)
[ユニークな博物館を訪ねて③] サムスン交通博物館
自動車の歴史が一目で分かる・・・教育機関としての役割も
50年以上自動車を作り続けてきた自動車生産大国である韓国だが、京畿道龍仁市(ヨンインシ)に交通博物館があるということを知る人はあまりいないだろう。
1998年5月に開館したサムスン交通博物館は20世紀の代表的な文化遺産である自動車をコレクト、保存、調査、研究し、蓄積されてきた自動車文化の情報や知識を展示、教育する国内初の自動車専門博物館だ。
サムスン交通博物館の展示施設は大きく1階と2階、野外展示場に分かれており、移動手段としての機能的な側面からさらに踏み込んだ、美しい芸術品としての自動車を提示している。
1階の主展示場はパブリックカー(Public)、プレミアムカー(Premium)、スポーツカー(Sports)、クラシックカー(Classic)、韓国の自動車(Korean)の5種類のテーマに分かれている。
「パブリック」は自動車が今のように万人の所有物になる前、文明の利器として自動車産業の発展に貢献してきたものを、「プレミアム」は自動車が上流層の所有物として時には富と地位を象徴し、時には芸術品としての価値を追求しながら自動車を発展の道へと導いてきたことを意味する。
「スポーツ」館は、自動車産業を発展させたさらなる原動力であるスポーツカーが展示されている。スポーツカーは昔からマニア層を形成、運転する楽しみを提供するという重要な役割を担っている。
「オールドカー」館は自動車の美しさと価値を高く評価していた1920年から1930年代の自動車の中でも、自動車メーカーとコーチビルダーが分離され、ほとんどを手作業で製作した自動車が主に展示されている。また、主展示場の最後のステージ「韓国の自動車」には、韓国の自動車の歴史が刻まれたモデルが展示されている。
1階の主展示場には自動車の展示以外にも幾つかのテーマ館でそれぞれのテーマに合った特別展示会が催されている。
5歳から8歳の子供たちを対象にした「自動車の国」、参加者が実際にコントロールする「自動車体験の国」、1482年から2010年の韓国初のF1レース開催に至るまでの世界の自動車の主要事件をビデオで見る「世界の自動車の歴史」、「自動車が大衆化されながら、人々の生活が変化していく様子を1930年代の西洋諸国のとある道路再現で現した「2番街のお話し」など、多彩な展示館が参加者らを迎えている。試乗・クラシックカーでは、自動車に実際に試乗しながら写真を撮ることもできる。
スペインのイェレス・デラ・フロンテラを再現した2階の展示場は、F1、インディ500、ルマン24時間、ラリー、ミッレミリア、国内レースなど6つのグループに分かれ、国内外の自動車レースの歴史を分かりやすく説明している。
博物館の庭に設けられた野外展示場には、世界的なビデオ作家のナム・ジュン・パイク氏が1997年にドイツのミュンスター彫刻芸術祭に出品して話題を集めた設置作品「20世紀のための32台の自動車」をはじめ、狭軌機関車や飛行機の実物などが展示されている。
この他にも交通博物館では、様々な教育プログラムを実施している。
「子供交通安全教育」は交通事故に遭いやすい子供たちが安全に生活できるよう、交通安全教育を行う体験型教育プログラムで、ビデオ教育と横断歩道を渡る実習、屋外教育などを通じて子供たちの交通事故を防ぐことを目的に実施されている。
夏休み・冬休み教育プログラムの一つである「クラシック木材を使った自動車づくり」は博物館の主要所蔵品の一つであるクラシックカーを観察し、最近の車との違いを探したり、木でできた模型車を実際に組み合わせ、オリジナルの作品を作ってみたりする教育プログラムだ。
博物館の開館時間は平日(火~金)は午前10時から午後5時まで、週末(土・日)および休日は午後6時まで、休館日は、毎週月曜日と1月1日、旧正月、お盆連休だ。
博物館は京畿道龍仁市処仁区蒲谷邑留雲里292番地にあり、入場案内や詳しい内容についてはホームページ(www.stm.or.kr)を参照したり031-320-9900まで問い合わせよう。
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