「ビューティフル」、「すごい!」、「ヘンハオ」外国人を魅了させた京畿観光の魅力

投稿日d 2012-01-17 ヒット数 349

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「ビューティフル」、「すごい!」、「ヘンハオ」外国人を魅了させた京畿観光の魅力
(2010.02.17)

今年、高校を卒業し、大学に入学したタイ人のピアポン氏(20)は、韓国に行くのが夢だという。

韓流ブームがタイにも例外なく訪れ、韓国のイメージが向上していることも理由の一つだが、仏教文化に関心が高いタイの場合、韓国の仏教文化に接してみたいという理由が強いという。

今回彼は、華城市(ファソンシ)にある龍珠寺(ヨンジュサ)のテンプルステイプログラムに参加し、韓国の精進料理と仏教文化を体験した。タイのものとは違った仏教文化が彼には新鮮な魅力として感じら
れたという。

フィリピンで大学に通っているイメルダ氏もテレビで韓国のドラマを見て、韓国のファンになった。彼女の友だちもドラマで韓国文化に接し、韓国を好きになったという。

彼女は、友だちと一緒に実際に韓国文化を知るため、韓国を代表する食べ物、キムチづくり体験に参加することにした。韓国に来てみると、フィリピンにはないイチゴを見つけ、それもまた、驚きだったとか。キムチづくりやイチゴ摘み体験は彼女たちには、こと新しい貴重な体験になった。

いつの間にか、外国人が韓国、中でも京畿道に詰め掛けてくるようになった。一昔前までは、ドラマに出てくるイメージをそのまま追い掛けているような感じだったが、今では韓国人の生活を実際に体験してみたいという外国人が増えている。

さらに、歴史文化遺跡や世界的な産業施設、南北の冷戦状況、大長今(テジャングム)テーマパークなどに合わせて、便利な交通インフラが完備されているなど、京畿道が改めて「外国人観光のメッカ」として脚光を浴びるようになった。

また、仁川空港から1~2時間ほどの距離にある京畿道の立地は、伝統文化観光、産業観光、
エデュケーションツアー(edu-tour)など、様々な観光資源を短期間で経験できるというメリットにもなっている。

キムチづくり、テンプルステイなど、体験観光が人気

 

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◇ スウェーデンの観光客が水原のある食品会社でキムチづくり体験をしている様子。

京畿観光公社は、京畿道だけの良質なインフラを元に、今年を外国人観光誘致元年とし、積極的な取り組みを開始した。

公社の第一戦略は、道内の多くの文化遺跡と宿泊施設を利用した体験観光を活性化させていくということだ。実際に外国人たちに韓国の伝統生活文化や実際の住民たちの生活の様子を伺うことのできる体験観光は非常に評判だ。

京畿道の代表的な体験観光プランは、文化・生活・生態体験を商品化したもので▲陶磁器制作実習 ▲キムチづくり ▲民俗工芸品づくり ▲テコンドー ▲テンプルステイ ▲韓屋体験 ▲果物収穫 ▲干潟体験などで、毎年その人気は上がるばかりだ。

冒険やユニークな体験プランも人気を呼んでいる。冒険が好きな観光客のために、ラフティング、ハンググライダー、トラッキング、射撃などを主な内容とする体験プランを構成、さらに健康美容体験、医療観光、安保体験、海兵隊克己訓練、兵営体験などのユニークな体験プランを企画し、話題を集めている。

言葉通り実際に体で体当たりしながら学ぶことのできる観光プランが人気を呼んでいるのが現状だ。

京畿観光公社のカン・チョルス海外事業チーム長は「単純に目で見て理解することに比べ、体験を通じた実際の経験は、思い出にも残り、満足度も高い」とし、「現代観光の特徴は、経験の質を重視する傾向にある」と述べた。

韓国固有の文化財「外国人には見慣れない珍しいもの」

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◇ 京畿道の随所には、韓国固有の文化が息づく国宝級文化財が散在している。写真は水原華城(上)と南漢山城(下)。

京畿道には、多くの歴史文化遺跡地が散在している。京畿道全体が日本人には一つの大きな観光地であり、歴史博物館であると言えよう。

日本人は、特に韓国の歴史文化遺跡に関心が高い。世界文化遺産の朝鮮王陵の中でも保存状態の良好な英陵(ヨンヌン、世宗大王陵)、健陵(コンヌン、正祖王陵)、東九陵(トングルン、太祖王陵)、東九陵近隣の高句麗鍛冶屋村など、伝統や歴史を体験することのできる場所が彼らにとってはみどころのある観光地となるのだ。

また、世界的なIT企業が道内に多数本社を置くなど、過去と現在、伝統と先端の絶妙な調和が織り成され、京畿道を訪れると韓国の全てが分かるというのも外国人から人気を集める理由の一つだ。

カン・チョルスチーム長は「京畿道は百済、高麗、朝鮮が王朝を開くなど、昔から政治、経済、社会、文化の中心地として発展してきた場所である。水原華城、朝鮮王陵など、ユネスコ世界遺産に登録されるほどの燦爛たる文化遺産を保有しており、日本人観光客から好評を得ている」と語った。

昨年、韓国を訪れた外国人は780万人に及ぶ。この内、京畿道を訪れた外国人は35%ほどを占めているという。

2008年度の統計によると、京畿道を訪問した外国人は民俗村(13.6%)、エバーランド(9.8%)、 休戦線/板門店(7.7%)、水原華城(7.4%)、大長今テーマパーク(4.9%)、ソウルランド(3.1%)などを訪れたという。

これに合わせて京畿観光公社は、国内外の関連機関と協力して、従来の観光地のさらなる活性化と新しい観光商品の開発に乗り出した。観光商品の開発と積極的なマーケティングで、海外の観光客の大規模な誘致を狙っていく方針だ。

「韓国訪問の年(2010年~2012年)を迎え、京畿道訪問外来観光客300万人達成を目指し、より戦略的なマーケティング活動を行っていく計画にある。

外国人団体観光客には京畿道がオススメ!

 

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◇ 中国修学旅行グループが平沢港から京畿道を訪問、団体写真を取りながら楽しそうにしている。

このような京畿道の取り組みが実を結び、新年そうそう中国人修学旅行グループが平沢港から入国、2,200人を越える大人数が8回に渡り、京畿道を訪れる。

2泊3日の日程の東南アジア「スーパースキー」700人以上、2月中に京畿道青少年修練院と共同で推進する「韓中青少年文化ふれあいフェスティバル」に参加する300人余り、北京のLG電子中国法人消費者インセンティブ団2,000人など、既に確定されている外国人観光客だけでも1万5,000人に及ぶ。

特に京畿道は、医療サービスの国際化および海外患者誘致の活性化を図り、婦人、美容、整形、脊髄、心臓など、科目別の様々な医療観光を押し進めている。

医療機関を訪問し、優秀な医療施設や先端機器を視察することはもちろんのこと、検診や施術プログラムに実際に参加し、医療観光客の立場で医療サービスを体験することができるようにした。

京畿観光公社側は「中国市場は高付加価値を創出していける医療観光活性化の土台となるだろう」とし、「道の優秀な医療施設と良質なサービスが医療観光の本格的な誘致に繋がる」と期待を表した。

観光商品の外貨稼得率は、他の産業に比べて高い比率を見せ、半導体の2,5倍、テレビの1,4倍、全産業平均の1,3倍ほどであると言われている。

海外観光客誘致効果は、観光客22人当たり自動車(ソナタ級)1台の輸出効果があるという。

韓国観光公社の発表によると、昨年、781万人が韓国を訪問し、観光収入93億ドルをあげたという。これはソナタ自動車60万台の輸出効果とほぼ同一レベルで、生産誘発効果20兆8,000億ウォンに9兆1,000億ウォンの付加価値誘発効果があることと推定されている。

京畿道が自信を持って推進している外国人誘致観光産業が未来のグリーン成長産業を担っていく時が来るのもさほど遠くはなさそうだ。

◆京畿観光公社(www.kto.or.kr)が推薦する外国人観光名所5ヶ所

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☞韓国民俗村 www.koreanfolk.co.kr
☞ エバーランド www.everland.com
☞ 大長今テーマパーク www.imbc.com/entertain/mbcticket/mbcplay/2004/daejanggumtheme
☞ ソウルランド www.seoulland.co.kr
☞ 板門店 www.tourdmz.com

文 ハン・ホシク記者
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