2011人のおはやしが天地を揺さぶる!
投稿日d 2011-10-17 ヒット数 554
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2011人のおはやしが天地を揺さぶる! (2011.10.04)
3日、高陽で全国体育祭への成功祈願「2011天地振動フェスティバル」開催 全国から2011人が参加、超大型プンムル舞台・・・韓国記録院認定
◇ 3日、開天節を迎え、高陽市オウリムヌリ・ピョルムリ競技場では第92回全国体育祭の開催成功を祈願する超大型プンムル舞台が行われた。京畿道文化の殿堂が主催、京畿道、高陽市、韓国記録院が後援する「2011天地振動フェスティバル」ⓒ 東亜日報 チョ・ヨンチョル記者
天に轟き地軸が揺らぐ。2011人のクェングァリ(鐘)、チン(銅鑼)、プク(鼓)、チャング(韓国の伝統的鼓の一種)によるおはやしが天地を揺り動かす。チャジンモリ長短(拍子)からフィモリ長短へと速度を上げていく軽快なリズムに、自然と肩を揺らしながらリズムに合わせて踊りを踊る。ノリの良さに思わずつられて掛け声かける。「オルス〜チョルス〜」
マーメード級プンムル舞台で一山中がお祭り騒ぎ
10月3日、天が開く開天節を迎え、第92回全国体育祭が開かれる高陽(コヤン)市で2011人のプンムル(農楽)演奏者が参加する超大型プンムル舞台が行われた。京畿道文化の殿堂が主催、京畿道、高陽市、韓国記録院などが後援する「2011天地振動フェスティバル」だ。
この日、京畿道の31の自治体をはじめソウル、忠清、慶尚、全羅、江原など、全国各地からサムルノリ(4つの楽器で演奏する農楽)の演奏者ら2011人が高陽市オウリムヌリ・ピョルムリ競技場に集まった。2011人によるプンムルノリはこれまでになかった大きな規模のものであり、韓国記録院はこの日の公演を韓国ギネスブックの新記録とした。
この日の行事は、6日に高陽市で開幕される第92回全国体育祭の開催成功への祈願、そして平和、和合、分かち合いをテーマに韓国の美しくすばらしい文化や伝統を広く知らせることを目的に企画された。1989年以後、22年ぶりに全国体育祭を開催することとなった京畿道の器量を全国各地から訪れる選手たちに誇示するということも今回の行事の目的の1つだ。
サムルノリの巨匠金徳洙(キム・ドクス)韓国芸術総合学校教授がこの日の公演の総芸術監督を務めた。金徳洙監督は「第92回全国体育祭の開催成功と国民の和合を目的に全国各地から2011人を先着順に募集、建国以来最大規模の和合と疎通を成す大イベントを企画した」とし、「大規模な合奏をする場合、個人を犠牲にし、全体を配慮しなければならない。それこそが世界平和と和合のために必要な精神である」と今回の行事の意味を語った。
この日の行事には、金文洙(キム・ムンス)京畿道知事、崔星(チェ・ソン)高陽市長、白成雲(ぺク・ソンウン)、金兌原(キム・テウォン)国会議員、金光会(キム・グァンフェ)京畿道議会文化体育観光委員長、チョ・ジェヒョン京畿道文化の殿堂理事長などの来賓が大勢参加し、イベントを盛り上げた。
◇ 天地振動フェスティバルでは全国各地から来た2011人の参加者が一斉にプンムル公演を披露した。これは韓国史上類のない大規模な動員数を記録するものである。ⓒ 東亜日報 チョ・ヨンチョル記者
公演の演奏者は6歳の子供から60代のお年よりまで幅広い年齢層となった。演奏者たちは心を1つにして韓国固有のリズムに合わせたノリの良いパフォーマンスを披露した。
水原(スウォン)から来たユン・スビン(孝川小5年)氏は「学校のクラブでプンムルを習い始めて今年で3年目。こんなふうにたくさんの人たちと一緒に公演するのは初めて。とてもおもしろい」と感想を述べた。河南(ハナム)市で5年間、趣味でサムルノリを習ったというヤン・ボクス(女・64歳)氏は、「ノリの良い愉快なひとときだった。このような行事を通じて韓国独自のリズムや伝統を広く知らせることは非常に意義深いこと。病気であることを忘れさせてくれる」と語った。
肉体的な苦痛を克服、プンムルノリの伝導師となった者もいた。幼い頃、みずぼうそうにかかり、病気を克服して小学校5年生から太鼓のばちを片時も離さなかったというチョ・ジャニ(男・19・西原大)君は、「クェングァリやプクの音色に合わせて踊りを踊ると、幸せと自由を満喫することができる」とし、「今回の行事で2011人のメンバーに自分も入ることができて本当によかった」と述べた。
ソウル市恩平(ウンピョン)区から来た障害者プンムル団「タムティ」の団員4人も始終一貫うれしそうな表情のままだった。車イスに乗ったイ・ソッキョン(男・19)君は、「障害者は意思疏通するのが本当に大変だが、音楽を通して呼吸を合わせ、お互いが疎通する。そうすることで希望を見いだしていくのだ」とプンムルノリにはまった理由を説明した。続いて「団員全員が今日の演奏者2011人のメンバーになれたことを栄光に思う。貴重な時間だった」と加えた。
外国人の参加者もいた。翰林(ハンリム)大プンムルサークルの一員として今回の行事に参加したムスタパ(男・22・トルコ)氏は「韓国文化に興味があり、6ヶ月前からプンムルサークルで活動している。トルコにもチャングに似た楽器があり、サムルノリをする度に故郷の友だちと演奏していた頃のことを思い出す」とし、「外国人は私しかいなくて少し恥ずかしかったけど、たくさんの人と一緒に公演できて、新鮮で楽しかった」と語った。
2011人のおはやし・・・感動の渦
◇ この日の公演のはじまりを合図する打鼓イベントで金文洙京畿道知事がチンを叩いている。ⓒ Gニュースプラス
行事は午後4時のキルノリ(本番前の道を練り歩く行列)を皮切りに2011人が16万5188�u(約500坪)規模の高陽オウリムヌリ・ピョルムリ競技場に入場、本格的な公演が行われた。シンプルでワイルドな嶺南サムルノリや京畿・忠清に伝わる伝統拍子のウッタリサムルノリや月山歌など多彩な長短とテクニックが披露され、高陽市徳陽(トギャン)区一帯が2時間あまりお祭り騒ぎとなった。
キルノリは競技場の裏側から出発、ピョルムリ競技場まで500m以上の距離を2011人がにぎやかに練り歩い
まずは行列の先頭に立って踊る旗持ちが出発を合図するとテピョンソ(笛)の音色が空高く鳴り響いた。続いてクェングァリとチャング、チン、プクを鳴らしながら全員が行進した。
競技場前の片道4車線道路を2011人が行列を成し、演奏しながらパレードする姿はまさに壮観。道を歩く市民たちもノリのいいリズムに合わせて一緒に手を叩いたり踊ったり。また、集まってきた市民らが随所でカメラのシャッターを押した。
パレードの後について踊りを踊っていたキム・ホンヨム(69・ソウル市陽川区)氏は「公演を見に友だちと一緒に来た。元々国楽が好きで、音楽を聞くと心がはずむ」とうれしそうに語った。
10分ほど経って行列の先頭がピョルムリ競技場に入場、最後の一人が入場するまでに約40分かかった。プンムル衣装を着た2011人が競技場を埋めつくし、1千人以上の観客がこれを迎えた。この日の司会はお笑いタレントのファン・ギスンさんが担当。
プンムルノリのはじまりを合図する打鼓を行うため、金文洙知事と崔星高陽市長、チョ・ジェヒョン京畿道文化の殿堂理事長などが中央舞台に立った。金知事がチンを鳴らし、来賓たちがプクを叩くと五色の花火が空高く打ち上げられ、観客席からは歓声が上がった。
プンムルノリは観客らを一気に魅了した。公演のはじまりや途中で踊りながら歌を歌うソリグッ(月山歌)、男性的でパワフルな嶺南サムルノリ、フィモリ長短(速いテンポのリズム)で二人のセ(プンムルノリで全体を仕切る人)が相互に演奏し合い、複雑ながらもやわらかい音色を演奏するウッタリサムルノリなど、滝のように流れ続ける演奏に客席からは大きな歓声が上がり続けた。
公演の余白の美を飾ったのはパンソリ(韓国伝統民俗芸能)だった。最高の器量を誇る演奏者らが出演、それぞれの楽器を持ってプンムルノリの醍醐味を見せつけた。特に小太鼓を持った弾き手が空中でサンモ(帽子に長い紐のついたもの)を回しながら体をねじるチャバンティギを披露すると競技場内に拍手と歓声が上がった。
◇韓国記録院はこの日の公演を韓国ギネスブック新記録に公式認定した。公演が終わった後、韓国記録院はチョ・ジェヒョン京畿道文化の殿堂理事長に認証書を授与した。チョ・ジェヒョン理事長が今回の公演の芸術監督を担当した金徳洙韓国芸術総合大学伝統芸術院教授と記念撮影を行っている。ⓒ 東亜日報 チョ・ヨンチョル記者
この日の公演を見に来た観客たちは親指を立て、韓国特有の美しい拍子に拍手を送った。
楊平(ヤンピョン)郡から来たソン・ソンジュ(女・40)氏は「感動的だった。2011人が一斉に奏でる力強い音色から、公演の名前がなぜ「天地振動」であるかが分かった」とし、「サムルノリは普通4人で演奏するものだが、それを2011人が一緒に演奏するなんて、本当におどろきだった」と語った。
イン・へヨン(女・39・高陽市徳陽区花井洞)氏は「こんなにたくさんの人が1つの拍子に合わせて演奏する姿を初めて見た。力強い音色に心が弾んだ」と語った。
幼い赤ちゃんを抱っこして会場を訪れたチュ・ソンヨン(男・36・高陽市徳陽区星沙洞)氏は「迫力ある公演だった。規模が大きいので飽きることもなく、プンムルノリに対する認識が変わった」とし、「今日の行事をきっかけに全国体育祭にも興味がわいた」と述べた。
2011人が繰り広げた2時間あまりの公演が終わった後、韓国記録院側はこの日の公演規模を新記録として認定、これに対する認証書を発行し、チョ・ジェヒョン理事長が代表でこれを受け取った。韓国記録院は世界ギネスブックにこの記録の搭載を申請する計画だ。
この日の行事についてチョ・ジェヒョン京畿道文化の殿堂理事長は「2011人の演奏者もさることながら、観客や市民らが最初から最後まで一緒にイベントを楽しんでくれたことに感動した」とし、「この行事をきっかけに全国体育祭への関心が高まることを期待したい。全国体育祭の開催成功を祈る」と述べた。
公演が終わった後も、その興奮はおさまらず、ピョルムリ競技場ではプンムル演奏者らと観客らが一緒になって歌や踊りの余韻にひたった。金文洙知事もこれに混ざり、クェングァリを鳴らしながら演奏者と一緒に農楽を楽しんだ。
金知事は「2011人が天地を揺り動かすほどの力強い農楽で会場を盛り上げてくれた。本当に感動的だった」とし、「我々の文化がこれほどまでに偉大であるということを世界に堂々と見せつける壮大なイベントとなった」とこの日の公演を高く評価した。
◇ 公演が終わった後、金文洙知事がクェングァリを鳴らしながら演奏者や観客らと共に踊りを踊っている。ⓒ 東亜日報チョ・ヨンチョル記者
http://gnews.gg.go.kr/news/news_detail.asp?number=201110040239137055C049&s_code=C049
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