アジア初、世界有機農業大会開催

投稿日d 2011-07-22 ヒット数 713

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アジア初、世界有機農業大開催
(2011.07.12)

 

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京畿道がアジアで初めて誘致に成功した有機農業オリンピック「世界有機農業大会(IFOAM OWC)」が2011年9月26日から10月5日まで、京畿道八堂(パルダン)一帯で開催される。

2011年の第17回世界有機農業大会誘致のため、2007年6月、金文洙(キム・ムンス)道知事がドイツにあるIFOAM(国際有機農業運動連盟)本部を訪問、大会の開催に立候補し、続いて2008年6月には大規模な誘致団を結成、16回目の大会が開かれるイタリアのモデナに誘致団を派遣した。その結果、台湾やフィリピンとの激しい誘致合戦の末、韓国が191表を獲得し、他の立候補地を押し退けて次期大会の開催地として選ばれた。

IFOAMは世界中の有機農業に携わる生産者、加工業者、流通業者、研究者らで結成された連合団体だ。有機農業の実践や拡散を通じた農業生態系の保全と人類が必要とする安全な食物の生産を目標としており、有機農業技術の普及、国際認証制度の拡散、有機農業に関する国際基準制定などの活動を展開している。

1972年、フランスで設立されたIFOAMには、110ヵ国780以上の団体が加入しており、韓国は、エコ農業団体連合会、有機農業協会、檀国大学有機農業研究所など48の団体が加入している。

IFOAM世界有機農業大会(OWC)は、3年ごとに世界中で開催される有機農業関連の国際学術大会だ。有機農業の発展を目的にした分野別・テーマ別討論会、有機農博覧会、IFOAM総会などの行事が開催される。2005年の第15回大会はオーストラリアで、2008年の第16回大会はイタリアで開催され、2011年の大会は韓国での開催が決定されており、京畿道八堂一帯(南楊州(ナミャンジュ)体育文化センターなど)で開催される予定だ。

今回の第17回世界有機農業大会は従来の民間中心体制を一新し、地方自治体と民間の相互協力の下で行うガバナンス(Governance)を実現させるものとして、生産者と消費者が共に参加する新しいモデルであるという点で既存の大会とは大きく異なる。

具体的には、有機農に関する国際学術大会だけでなく、参加者が実際に体験し、感じることのできる各種イベント行事を企画、新しい枠組みでの大会開催を予定している。

2011年9月26日から28日まで、8つの分課品目別に行われる事前学術会議はテーマ別カンファレンス形式で実行される予定。有機酒類(楊平(ヤンピョン))、有機高麗人参(抱川(ポチョン))、有機繊維/化粧品(南楊州)、都市農業(京畿道農業技術院)、有機水産(蔚珍(ウルチン))、有機種子(槐山(クェサン)/フクサルリム)、有機茶(済州島)など、テーマ別に全国8ヶ所で世界有機農業大会の序幕が上げられる。

開幕式は9月28日、南楊州市の体育文化センターで、約3,000人が参加する中行われ、メイン会議は9月29日から10月1日まで、国内外の学会、農民代表、消費者などが集まり、主に有機農政策紹介およびワークショップ、テーマ発表などが行われる予定だ。

事前学術会議およびメイン会議で発表される論文は全部で964編。前回のイタリア・モデナ大会の880編より10%ほどが増えた。その中から約800編を選択、500編が発表され、300編がポスターセッションで発表される予定だ。

第20回IFOAM総会については10月3日から5日までIFOAM会員団体約350人が参加する中、南楊州有機農博物館で次期開催地の決定と次期会長および理事選出、今後の有機農の発展における基本方針と共に決定される予定だ。

一般参加者が参加することのできる行事にはG-Food Showや有機農博覧会などがあり、南楊州体育文化センターで9月28日から10月2日まで開催される予定だ。新鮮な農産物、加工食品、有機化粧品、有機繊維、有機玩具など、各国から出品される商品を展示、広報し、海外輸出のためのプロモーションイベントも行われる予定だ。

さらに全国有機農モデル団地はもちろんのこと、韓国固有の伝統や文化を体験することのできるツアープランが企画されているほか、ヨーロッパやアメリカなどからの参加者を配慮した韓・中・日の主要有機農ツアープランも実施される予定だ。

有機農ツアーは洪城(ホンソン)、楊平、南楊州などをはじめ、坡州(パジュ)のDMZ平和ツアー、テンプルステイで構成され、9月27日から10月2日まで実施される。また、大会後にも日本の関東地方一帯を訪問するツアーが10月6日から9日まで行われる。

IFOAM世界大会を開催することは、京畿道はもちろんのこと、韓国のエコ農業が高く評価されるきっかけとなり、また、世界の有機農業技術や関連製品の紹介が、エコ農業の発展および有機農産物の消費促進など世界の有機農業発展の足掛かりとなり、さらに有機加工食品、有機玩具、有機生活用品などの関連産業の発展にも貢献することと見通される。

また、約110ヵ国1,100人の外国人や20万人以上の国内からの参加者らが会場を訪れることが予想され、京畿道に関する広報効果や地域経済の活性化に繋がることが期待されている。

京畿道は有機農業発展におけるインフラ構築を目的にしたエコ農業地区の設置やエコ広域団地造成、有機農体験団地の設置などのため、持続的な予算投資を推進しており、特に有機農産物の流通および消費基盤の拡大を図ったエコ農産物流通センターの設立およびエコ農産物学校給食の拡大に取り組んでいる。

世界有機農業大会の誘致決定後、大会成功のため、2020 Organic Vision宣布式や東アジア有機農カンファレンス、国際有機農シンポジウムなどを開催したほか、アメリカ・ドイツ・中国・インドのビオファ(Biofach)博覧会への参加、有機農大会の成功祈願大会開催など、大会に向けてのエコブームづくりや広報、準備に努めている。

また、大会までの残りの期間中に交通、駐車、宿泊、飲食施設、安全対策など、参加者のための便宜施設の拡充と韓国内での広報活動に力を入れていく方針だ。なお、世界有機農業大会を成功裏に終わらせることで、韓国農業の競争力アップと京畿道のエコ地域化を実現させ、安全な食品生産をリードする中心的役割を担っていく計画だ。

金正翰(キム・ジョンハン)京畿道農政局長は「世界有機農業大会の成功は、わが国と世界の有機農業の発展はもちろんのこと、有機加工食品、有機繊維、有機化粧品など、関連産業の発展にも繋がり、地域経済の活性化に貢献することが期待できる」とし、「有機農を実際に体験することのできる今回の大会に京畿道民だけでなく、全国民が足を運んでくれることを願う」と述べた。

お問い合わせ農産流通課 8008-4475

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