全谷(チョンゴク)先史博物館に行くと□□がある
投稿日d 2011-05-09 ヒット数 1027
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全谷(チョンゴク)先史博物館に行くと□□がある
25日オープン・・・30万年前の人類の姿を再現
旧石器遺跡と化石人類を展示、多様な特別展なども開催
700万年前,
地球上で生活していた人類がそのままの姿で目の前に立っているとした
らどんな気分だろうか?
旧石器時代にすでに動物の骨で作られたフルートや泥で作られたトランペ
ットがあったという事実をご存じだろうか?
旧石器時代の遺跡や世界中の化石人類、洞窟の壁画などが展示された先史博物館がオープンした。
先月25日、漣川郡(ヨンチョングン)全谷里先史遺跡地(国家史跡第268号)で金文洙(キム・ムンス)知事、崔光植(チェ・グァンシク)文化財庁長、
金榮宇(キム・ヨンウ)国会議員、金圭善(キム・ギュソン)漣川郡守、ポール・メンクフェルトオランダ大使、ロール・クドレー・ロ フランス文化院長など、各界代表ら500人が参加する中、全谷先史博物館のオープン式典が行われた。
この日のオープン式典には、建築設計者のニコラス・デマルジエール氏とアヌック・ルジャンドル夫婦、全谷里先史遺跡地の最初の発見者であるグラック・ボーウェン氏の未亡人
サンミ・ボーウェン氏が参席し、注目を集めた。サンミ・ボーウェン氏は故・グラック・ボーウェン氏が愛用
していたシャベルと時計、写真、額縁などを寄贈した。
金文洙知事は祝辞の場で「30万年前の人類の姿がそのまま残された歴史
的にも非常に重要な場所に全谷先史博物館が設立されたことはとても意
義深いことである」とし、「学生たちが過去の先祖に出会い、未来の子孫
を考えながら、人類の夢と歴史は永遠に残されていくという教訓を学んで
いってほしい」と述べた。
また、崔光植文化財庁長は「過去と未来、自然と人類が調和を成す、
良質なハードウェア、公演や教育プログラム、常設展示会や体験プロ
グラムなどを通して、文化鑑賞の機会が比較的少なかった京畿北部地域
の中心的歴史文化空間としてさらに発展していってほしい」と述べた。
全谷先史博物館は京畿道と京畿文化財団が総事業費482億ウォンを投資し、
7万2599?uの敷地に建築面積5350?u(地下1階、地上2階)規模の建物を
建築した韓国初の大規模先史博物館だ。この日、先史博物館は近代的なデザ
インで設計された外観を大々的に公開し、参席した人たちの目を釘付けにし
た。
フランスのX_TU社が設計した長さ101m、幅40m、高さ6.4mの博物館は、
蛇のように唸る曲面型の壁に数万枚のステンレス板が取り付けられており、
太陽の光が当たると銀色の鱗のように光輝く。両側の丘をなめらかに繋
ぐ外観は、まるでタイムマシーンに乗って旧石器時代へと遡ってい
くような思いにさせる。
入り口から1階(外観上は2階)の常設展示場に上っていくと、先史時代の化
石人類や洞窟の壁画、気候別の動物や自然環境などを観覧することがで
きる。常設展示場は展示室内に隔たりがなく、開放感あふれるオープン
な仕上がりとなっている。
また、中央には「人類進化の行進」をテーマに700万年前の人類であるサヘラントロプス・チャデンシスや1万年前の万達人(ホモ・サピエンス・サピエンス)まで、全部で14体の化石人類が展示されている。これらは髪の毛1本から骨格、しわなどの細かな部分まで、詳細に復元されており、まるで歩いて展示場の外にでも出ていきそうなリアル感が味わえるのが特徴だ。全てフランスの世界的な修復家であるエリザベス・デインスにより制作された。
考古学体験室には、最も古いミイラを展示
左右にはサバナ気候から亜熱帯気候、冷帯気候、全谷里の温帯気候まで、気候別の動物や樹木が再現されている。
さらに中に入っていくと「洞窟の壁画探検」をテーマにした展示が続く。フランスなどで発掘された洞窟壁画「アルタミラ」や「ラスコー」などを再現、観覧客がランタンを持って真っ暗闇の洞窟に入り、世界的な壁画を観賞できるよう工夫されている。まるで先史時代にタイムスリップしてきたかのような感覚が味わえる。
入り口にはマンモスの骨で作られた穴蔵が置かれている。博物館の学芸チームの関係者は「ウクライナなどで発掘されたマンモスの穴蔵で、マンモス100頭分の顎の骨が使われており、簡単に制作できるような代物ではない」とし、「当時、マンモス狩りが盛んに行われていたことが伺える」と説明した。
ロビーを通りすぎて考古学体験室の方へ行くと、世界で最も古いミイラの1つとして知られる「エッツィーミイラ(アイスマン)」が目を引く。博物館を訪れた子供たちはミイラから目が離せなかったほど。「エッツィーミイラ」から先史時代の人々がどのような生活を営んでいたかをタッチスクリーンを通して観賞することができる。
このほかにも、火起こし、革の衣服づくり、動物の骨や貝殻などを活用した装飾品づくり、壁画書き体験などの様々な考古学体験プログラムが準備されている。
博物館の関係者は「先史博物館は、体験博物館だと言っても過言ではなく、観覧客が実際に体験しながら観覧することができる点が最大のメリットだ」とし、「家族連れのお客様から人気を集めることと期待される」と述べた。
博物館の地下(外観上は1階)には、120人以上を収容することができる多目的ホールや企画展示室が設けられており、映画、音楽、舞踊などの公演イベントが開催される予定だ。また、博物館の屋上から外に出ると周辺の散歩道に繋がっており、漢灘江(ハンタンガン)の流れを眺めることができる。
オープン記念特別展、シンポジウムなどのプログラムが充実
博物館の地下(外観上は1階)では、オランダのライデン民族学博物館との共同特別展「Origin of Music」が10月31日まで約6ヶ月間開かれる。骨で作られたフルートや泥のトランペット、かたつむりの殻で作った楽器などの原始楽器が韓国で初めて公開される。
様々なシンポジウムも開催される予定だ。世界12ヶ国から110人以上の旧石器学者が参加する世界アシューリアン握斧学会が開催予定にある。また、先史時代をテーマにした公演や先史時代の衣装づくり、洞窟壁画飾りなどの体験プログラムも充実している。
一方、京畿道は今回の全谷先史博物館の開館を機に博物館を京畿北部地域の観光の中心地として育成していく方針だ。様々な観光コースとの提携も企画されている。
漣川郡にある崇義殿(スンイジョン)や敬順(キョンスン)王陵などの朝鮮時代の遺跡地をはじめ、瓠蘆古壘(ホロゴル)城、唐浦(タンポ)城、隠垈里(ウンデリ)城など、高句麗3大城を回る文化財観光コースがオススメコースとしてお目見えする予定だ。また、漢灘江オートキャンピング場を活用した家族連れ観光客のためのキャンピングコースや臨津江(イムジンガン)断崖と水ぐもの生息地などを見学する自然生態観光コース、臨津江や台風(テプン)展望台などを回るDMZ観光コースも見逃せない。
?「基同(ぺ・ギドン)全谷先史博物館長は「全谷先史博物館は、韓国人の文化への関心の高さを示し、京畿道の誇りでもある」とし、「たくさんの観光客を迎えていきたい」と強調した。
近隣にDMZがあるため、様々な規制に縛られていた漣川郡は、今回の博物館設立に敷地1万坪を提供した。これは博物館の開館により地域経済の発展が加速化されることへの期待によるものだ。金圭善漣川郡守は「全谷先史博物館開館を通して、これまで開発が遅れてきた漣川の今後の発展を期待したい」と感想を述べた。
来月から12月まで、子供や家族連れを対象に化石資料、標本、キットなどを体験することのできる考古学体験プログラムが実施される。現在、電話及びメールでの受付が行われている。
開館時間は平日午前9時から午後8時(夏期9時)まで、年中無休だ。入場料は大人4000ウォン、中・高校生2000ウォン、小学生1000ウォン、京畿道民は1人につき50%割引される。
お問い合わせ:031-830-5600、 www.jgpm.or.kr
全谷里先史遺跡地とは?
全谷先史博物館のある全谷里先史遺跡地は1978年、考古学を専攻していた米軍兵士グラック・ボーウェン氏が漢灘江近くで石器を発見し、これをソウル大学の故金元龍(キム・ウォンリョン)教授のところへ持っていき、その後、採集された石器がアシューリアン系旧石器遺物であることが明らかにされながら世界的に注目されるようになった。
アシューリアン握斧が発見された後、17回に渡る発掘調査が行われ、6千点以上の石器が出土、1979年国家史跡(第268号)に指定された。
アシューリアン握斧は石の両面を削り、刃を組み込んだ旧石器時代の「万能ナイフ」で、主にヨーロッパやアフリカ、中東、インドなどで発見されていた。東アジアでは握斧の前段階に当たる砂利石文化が広まっていたという説が一般的であったが、全谷でアシューリアン型握斧が発見されることにより、旧石器文化における一般的学説に新たな局面が提示されるようになった。このため、世界の旧石器文化を取り扱う考古学地図に全谷里は必ず表示されるようになった。
http://gnews.gg.go.kr/news/news_detail.asp?number=201104252156511993C049&s_code=C049
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