金文洙知事、大学生記者団の交流キャンプに関する報道
投稿日d 2011-04-21 ヒット数 1042
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金文洙知事、大学生記者団の交流キャンプに関する報道
「南北の青年グループ、民族の根、統一大国を願う!」
京畿道大学生記者団、セトミン(北朝鮮脱出者–新たな土地で人生への希望を抱いて生きる人)大学生らと「南北青年統一宣言文」朗読
金文洙(キム・ムンス)知事、「南北統一は中国やヨーロッパと繋がる大きな夢への第一歩」
「今まで南北統一という言葉は私にはまったく関係のないものだと思っていました。でも、今回のキャンプでセトミンの皆さんと明け方まで話し合いながら私たちは同じ民族の血で結ばれているんだな、と強く思うようになりました。」
4月1日から3日まで開かれた第3期京畿道大学生記者団交流キャンプに参加したキム・ハンナさん(韓国外国語大学情報通信学科3年生)は、天安(チョナン)艦、臨津閣(イムジンガク)、板門店(パンムンチョム)などを見学し、セトミンの大学生たちと1泊2日を共に過した後、「今まで統一という課題をあまりにも軽視しすぎていた」と言い、このように述べた。
DMZ地域及び坡州(パジュ)英語村で「ONE+ONE、Jump up Korea!」をテーマに開催された京畿道大学生記者団キャンプ(2泊3日)に参加した大学生記者団とセトミン大学生らは、キャンプ期間中、統一に向けた情熱を熱く語り合った。
学生らは2日、「南北の青年が描く統一」をテーマに行われた「南北青年学生会談」で北朝鮮に対する持続的な支援の是非について論じ合い、お互いに心から統一を願っているかについて率直に語り合った。
学生らは費用の負担に伴う統一への悲観的見解と国家競争力アップや民族的理由による統一への賛成意見との賛否両論に分かれ、討論を行った。
参加した学生の一人は「2040年までにかかる統一負担金は2千500兆ウォンにも達するという。国民の税金負担が重すぎる」とし、「ドイツも統一後の10年間は相当な混乱状態に陥ったそうだ。韓国はさらに悲惨な状態が予想される」と意見を述べた。
これに対し、セトミン学生の一人は、「今、韓国にいるセトミンは約2万人に達している。彼らは仕事をして稼いだお金を北朝鮮にいる家族に送金している。韓国は3D(Dirty, Difficult , Dangerous)産業に携わる人が不足しているというが、南北統一後、北朝鮮の人たちが南下してきた際に不足な人員を補い、北朝鮮にもお金を送金できるようになれば、北朝鮮の住民2千万人を救うことができる」と北朝鮮の現状と統一への肯定的な見方を伝えた。
第3期大学生記者団の団長、ヤン・サンジン(祥明大学法学科)君は「統一は経済的観点から非常に苦い薬に例えられる。我々がこれを乗りきるには相当の覚悟が必要だと思うが、長期的な観点から見ると、北朝鮮の労働力が加わるだけでなく、外資系企業などの誘致にも有利となるだろう。苦い薬を飲んで後で楽をするか、今は楽をして後で苦労するか、二者択一だが、僕は今苦い薬を飲む方を選びたい」と語った。
政府の対北朝鮮支援の是非についても激しい論議が交わされた。韓国の支援物資が北朝鮮の住民たちにきちんと行き届いているのか、という問いに対し、セトミン学生は「物資が届くと写真だけ撮って実物は上級軍人や富裕層、中流層の人たちに分けられる。階級に関係なく平等に分け与えてほしい」と答えた。
もう一人のセトミン学生は北朝鮮にいたとき、国連が送ってくれた牛肉をもらったことがあると言い、キャンプ参加者らに北朝鮮の現実をリアルに伝えた。彼は「国連視察団の前では、牛肉5�sずつを配ったくせに、視察団が去ると、再度これを回収し、結局500gずつを配りなおした」とし「韓国の太陽政策における両面性を知ってほしい。支援後の徹底した管理監督が必要だ」と主張した。
また、天安艦を見学してきた学生らは「天安艦の変わり果てた姿を見ながら犠牲者を思った。この経験は、安全保障に対する意識を高めるきっかけとなった」と語った。セトミン学生は「南北分断という現実が生み出した事故であるだけに、一刻も早くこれを解決できるよう努力し学んでいかなければならないと思った」と決意を述べた。
彼らは討論を終えた後、お互いの意見をまとめ「南と北は1つである。南北の青年たちの揺るぎない情熱で統一を目指したい。我々の行くべき道はただ1つ、統一大国である」という内容の「南北青年統一宣言文」を朗読した。
この日、学生らと共にキャンプに参加した金文洙京畿道知事は「南北統一は経済的、軍事的見地からだけでなく、民族史的・世界史的な課題として向き合っていかなければならない」とし、「韓国は今、鉄格子で囲まれている島のようなものだ。統一が成されれば空や海からのルートでしか海外を行き来することができなかった海洋国家から自動車や鉄道に乗って中国やヨーロッパを行き来することのできる大陸国家として生まれ変わることができる」と語った。
また、金知事は「統一したら北朝鮮もやるべきことがたくさんある。統一により若者の雇用問題が解決されるだろう。南北統一は我々の大きな夢を実現させるための第一歩である」とし「セトミンたちは統一の専門家である。彼らの話に耳を傾け、我々がすべきことを積極的に行っていきたい」と強く述べた。
一方、この日の午前中、大学生記者団はハンセン病患者の定着村である抱川(ポチョン)市チャンジャ村を訪問した。ここでは、ハンセン病を患う村の住民たちのためにボランティア活動を行い、彼らと共に病気の痛みを分かち合うひとときを過した。
また、前日の1日には、平沢(ピョンテク)市の海軍第2艦隊に行き天安艦を見学した後、坡州に移動、都羅山(トラサン)駅や都羅展望台、JSAなどを訪問した。最終日の3日には、臨津閣から草坪島(チョピョンド)までのDMZ地域を自転車でツアーしながら南北分断の現実を体で体験した。