平澤港が世界トップの自動車船積港のベルギーゼーブルッヘ港と相互協力に向けたMOUを締結し、今後欧州地域における市場参入に大きく役立つものと思われる。平澤港は今月13日、ソウルハイアットホテルにてベルギーのフィリップ王世子とクォン・ドヒョプ国土海洋副次官、金文洙京畿道知事が出席した中、ゼーブルッヘ港とMOU締結式を行った。

平澤港とゼーブルッヘ港の協定書は ▲ 港湾開発システムなど港湾情報の交換 ▲ セミナー・商業的交流による相互支援 ▲ 国籍及び外国籍船社と共同協力推進 ▲ 港湾専門家交流などの内容が盛り込まれている。

この協定により、北海を挟んでイギリスやスカンジナビア半島諸国までつなぐ西ヨーロッパ航路のハブとなるゼーブルッヘ港と平澤港を利用する国内外の海運船社の寄港が容易になる。

さらにゼーブルッヘ港が構築している市場と港湾地域内の配送施設へのアプローチが容易である体系的な輸送サービスネットワークに関する情報交流により、ソウル首都圏及び中部圏の関門となっている平澤港の交通網と物流輸送時間の短縮など、輸送サービス方策を構築する上で大きく役立つものと期待される。

昨年210万台の自動車船積を達成し、世界自動車部門トップを記録しているゼーブルッヘ港の実績は、平澤港の自動車関連部門産業とA/S物流センター、PDIセンターなどの誘致において大きく役立ち、技術・商業的発展も期待される。

金文洙京畿道知事は、「平澤港は北東アジアの中心に位置しており、地理的利点が大きい上、環黄海圏の中心港湾として無限の成長価値を有する港である」とし、「今回のMOU締結を機に両港湾の発展と両国間の協力交流が益々活発になることを期待する」と述べた。