京畿道、低炭素グリーン成長実現に向けて国連FAOとタイアップ
投稿日d 2008-12-12 ヒット数 5121
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-国連FAO−京畿道再生可能エネルギー開発国際ワークショップ開催-
京畿道は、国際機関(国連FAO、ワールドバンク)をはじめ韓国政府、北東アジア域内諸国(中国、ベトナム、タイ)政府、再生可能エネルギー分野の先進国であるドイツ、デンマーク、米国の技術専門家らと共に2008年12月1日から4日間にわたって「国連FAO−京畿道再生可能エネルギー開発国際ワークショップ」を開催する。
国際社会は2007年末インドネシアバリ島にて開かれた気候変動枠組条約第13回締約国会議で「バリ・ロードマップ」を採択しており、温室効果ガスの削減義務を負う先進国だけでなく削減義務が猶予された開発途上国など世界各国の2012年以降の削減目標について話し合うことを約束した。
京畿道には畜産業を営む農家が多く(全国の2割)、そこから排出される畜産糞尿を再生可能エネルギー源(バイオマス)として活用できるため、バイオガス電力生産には最適の地といえる。
道は国際社会の取り組みに積極的に参画するため、2008年1月ワールドバンクや国連FAOと共に再生可能エネルギー開発に向けた国際シンポジウムを開催し、地球温暖化防止のための国際社会との協力のきっかけを設けた。
当時、金文洙京畿道知事は国連本部を直接訪問し潘基文国連事務総長と会談した。席上、潘事務総長は京畿道のこうした取り組みに対し、積極的に支援するとの意志を表明した。
ワークショップでは、北東アジア地域における環境汚染や温室効果ガス排出の重要な原因である畜産糞尿と汚廃水を効率よく管理し、それらをエネルギー源として活用する方策を設けることに焦点を合わせるつもりだ。
特に当該機関の実務担当者が直接出席し、先進国の畜産分野における温室効果ガス低減技術やCDM(クリーン開発メカニズム)事業化のための国際機関の支援方法などについて説明する予定だ。さらに、バーチャル農場モデルを利用したシミュレーションにより、バイオガス生産に向けた技術・政策・財政面における解決策を講じるプログラムも含まれており、韓国技術人材の教育訓練という意味が大きい。
また道内の畜産農家やバイオガス発展施設を訪問し、韓国の現状を把握したうえで、今後の事業化の可能性について検討していく。
4日間にわたって開催される今回のワークショップをきっかけに、京畿道は国際社会の気候変動対策に積極的に参加するとともに、韓国政府の新しいビジョンである「低炭素グリーン成長」の実現に向けた具体的なプランも示していくつもりだ。
今後京畿道は、このような国際社会との共同努力を定例化し、地球温暖化防止に向けた北東アジア地域における再生可能エネルギー開発協力枠組みへと拡大していく方針である。
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