京畿道、アジア初の「世界有機農大会」誘致

投稿日d 2008-07-22 ヒット数 5621

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台湾やフィリピンとの誘致合戦で勝利し、次回開催地に選ばれる 
有機農業の発展及び地域経済の活性化を図る
 

京畿道が世界有機農業家たちのオリンピック「第17回世界有機農大会(IFOAM OWC)」誘致に成功した。2011年に開催される同大会は、アジアでは初開催であり、韓国有機農業発展の可能性が認められたことに大きな意義がある。 

京畿道は2011年第17回世界有機農大会誘致に向け、金文洙道知事をはじめとする30人の誘致団を構成、15日から24日まで第16回大会開催地のイタリアへ派遣した。台湾やフィリピンとの激しい誘致合戦の末、圧倒的な票差をもって次回大会の誘致に成功した。 

IFOAM(世界有機農運動連盟)は、全世界有機農業生産者、加工業者、流通業者、研究者でつくる連合団体として、有機農業の実践・拡大による農業生態界の保全と、人類が必要とする安全な食べ物の十分な生産を目標としており、有機農業技術の普及、国際認証制度の拡大、有機農業関連国際基準制定などを活動を行っている。 

1972年フランスで結成されたIFOAMは、世界108カ国に750の会員団体があり、韓国はエコ農業団体連合会、有機農業協会、檀国大学有機農業研究所、八堂生命サリムなど、44団体が会員として加盟している。 

世界有機農大会(IFOAM OWC)は、3年ごとに各大陸が有機農学術大会や有機農業発展のための分野・テーマ別討論会、有機農博覧会、IFOAM総会などのイベントを持ち回しで開催している。 

2005年の第15回大会はオーストラリアで、2008年第16回大会はイタリアで開催され、次回の2011年大会は韓国で開催されることになり、京畿道・南楊州と八堂地域一帯で開催される予定だ。 

同大会の誘致は、2度目の挑戦の末勝ち取った結果である。韓国は、2005年オーストラリア大会の際、2008年大会誘致を申込んだのだが、イタリアとの表対決で惜敗した経験がある。 

これにより京畿道は、同大会誘致に向け、昨年から金文洙道知事がドイツにあるIFOAM本部とISOFAR(国際有機農業学会)本部を直接訪問、2011年世界有機農大会誘致の意志を表明し、国内環境農業団体連合会などの関連団体とともにIFOAM世界大会誘致委員会を構成するなど、大会誘致に積極的に取り組んできた。 

今回IFOAM世界大会を誘致したことで、京畿道と韓国エコ農業のプレゼンスが高まるのはもちろん、世界有機農業技術や関連商品の紹介によるエコ農業の発展及び有機農産物の消費を促す契機も設けられると思われる。また、有機加工食品や有機玩具、有機生活用品など、関連産業の発展にも大きく貢献できると思われる。 

さらに、同大会のような国際イベントを誘致したことで、約110ヶ国から2200人の外国人と8万人近い内国民の来場が見込まれ、京畿道の広報や地域経済の活性化にも大きくプラスになると思われる。 

金文洙京畿道知事は、「世界有機農大会の誘致を通じて、韓国や世界有機農業発展に貢献できればと思う」とし、「有機農大会の成功開催に向け、行政・財政面における支援を惜しまない」ことを約束した。 

特に金知事は、韓国農業がエコ農業へと発展することにより、世界的な競争力の確保が見込まれるとし、2011年大会まで韓国有機農業発展とエコ農業発展への積極的な支援と、農業家との協力を通じて韓国を世界最高のエコ農業国に成長させるとのビジョンを示した。