亜酸化窒素(N2O)低減技術分野、中国市場へ初進出

投稿日d 2008-05-28 ヒット数 5354

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京畿道内の中小環境企業「グリーンプラ」、中国山東省CDM専門機関(CDM Starter)とMOU締結 

京畿道は、道内にある中小環境企業「グリーンプラ」(株)が、中国山東省へ亜酸化窒素排出低減技術を供給するCDM事業進出に成功したと伝えた。 

グリーンプラは、2004年から2006年まで、6大温室効果ガスの一つの亜酸化窒素を低減させる触媒技術の開発に取り組み、2007年10月「韓国環境技術振興院」から成功的な技術として認められた。 

京畿道は、本年1月から山東省政府傘下のCDM専門機関「CDM Starter」に同技術の提供を数回に渡って提案し、2月には道関係者をはじめ、グリーンプラ、国内CDM専門コンサルタントのUPC代表理事(ソ・ドンギュン)らが山東省を訪れて技術説明会も行った。 

その後、持続的な協議を経て、最近同企業とUPC代表が山東省へ渡り、「CDM Stater」側と「亜酸化窒素排出低減技術に関するMOU」を締結することになった。これにより、亜酸化窒素分野においては、国内初の海外CDM事業への進出を果たしたことになる。 

今年度中グリーンプラは、山東省内にL社をはじめ、2つの硝酸工場に亜酸化窒素排出低減の技術設備を供給するという。今回のMOU締結により、年間1000トンの亜酸化窒素(CO2に変えると31万トン)が低減される上、年間60億ウォンの炭素排出権の獲得が期待される。 

亜酸化窒素の地球温暖化への影響は、二酸化炭素(CO2)の310倍なので、亜酸化炭素低減による炭素排出権の経済的価値はきわめて大きいといえる。 

昨今、中国が膨大な量の温室効果ガスを排出しており、日本と欧州など先進諸国が軒並み中国市場へ進出している。これに対抗する形で、韓国の中小企業が優秀な技術力をもって、競争の激しい中国CDM市場へ進出したということに、より大きいな意味があると、道関係者は伝えた。