国境なき119、差別のない京畿道

投稿日d 2008-05-26 ヒット数 5117

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京畿道、外国人労働者28人を名誉消防官へ委嘱 

道内に住む外国人の安全への意識拡大のため、京畿道は、外国人労働者名誉消防官委嘱式を5月8日、京畿道庁の大会議室にて行った。 

外国人名誉消防官として選ばれた人たちは、今後外国人文化センターや自国民の集まりなどにて、消防安全サポーターとして活躍することになる。今回名誉消防官に選ばれたのは、中国、フィリピン、ベトナム、タイ、モンゴル、インドネシア、ウズベキスタン出身の労働者28人である。 

今回の委嘱式は、異例的に道の月例朝会で行われ、金文洙道知事が直接委嘱牌を授与するなど、外国人労働者に対する京畿道の高い関心を示した。 

現在、京畿道に住む外国人は21万4727人であり、このうち労働者が占める割合は54%と、11万6794人である。北東・東南アジア系が81%を占めており、居住地域別には安山が1万9642人と最も多く、次いで華城と水原がそれぞれ1万2959人、9970人となっている。 

名誉消防官委嘱式を企画した京畿道消防災難本部(本部長:崔・ジンジョン)によると、これまでなれない環境や言語、文化の違いから疎外されてきた外国人労働者が、名誉消防官に選ばれ、外国人の安全サポーターとして活躍することになるので、韓国に住む外国人の安全への意識拡大に大きくプラスになると期待される。 

なお、この日委嘱された外国人労働者らは、京畿消防学校へ移動し、119通報方法から災難が発生した時の行動要領、心肺蘇生術など、応急手当や消火器の使い方まで、職場と産業現場において活用できる消防安全体験教育を修了した。 

消防本部の関係者は、「名誉消防官として委嘱された外国人による安全意識の向上が期待できる」とし、「今後も定期的にアップ・グレードした教育と訓練を行い、名誉消防官をサポートする」と述べた。