コリアマッチカップ・国際ヨット大会、スター級選手も多数参加

投稿日d 2008-03-28 ヒット数 6633

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2007アメリカスカップ優勝チームや世界ランキング1〜3位のチームが来韓 

今年6月、京畿道華城市ジョンゴク港で開かれる「ワールドマッチレーシングツアー(World Match Racing Tour)コリアマッチカップ出場チームの第一次リストアップが決まり、昨年アメリカスカップ優勝チームをはじめ、世界ランキング1〜10位の選手らが多数参加を申し込んでおり、今大会への期待が益々高まっている。 

京畿道が主催するコリアマッチカップのプロモーションを担当しているセールニュージーランドインタナショナル(代表 金・ドンヨン)は、国内チームとアジア代表チームの2チームを除く10の出場チームがすべて確定されたことを明らかにしたが、そのうち、5つのチームがアメリカスカップチームであり、特に2007年アメリカスカップ優勝のEd Bard(アメリカ)と、決勝戦で惜敗し準優勝となったDean Bakerがリストに入っており、彼らには今大会がリターンマッチになる見込みだ。 

ジョンゴク港で開かれるコリアマッチカップに、グローバルスターが多数参加申し込みを行った理由は、ワールドマッチレーシングツアー史上、韓国で開催される初大会であることや、新たにお披露目される公式競艇への期待感によるものだと思われる。また、これまでワールドマッチレーシングツアーにおいて最高賞金であったマレーシアモンスーンカップの275,000ドルをはるかに上回る320,000ドルを、今大会の賞金として贈呈すると発表したからではないかと思われる。 

一方、京畿道とセールニュージーランドインタナショナルは、アジア地域に割り当てられた二枚のチケットが、国内チームとアジア予選試合の優勝チームに与えられることを明らかにした。アジア予選試合は、日本マッチレース連盟主催で、5月8日から11日まで、日本の葉山で開催することを日本側と暫定合意したという。葉山は東京から南のほうに約一時間半ぐらい離れたところにあり、2003年と2004年のワールドマッチレーシングツアー日本カップが開かれた場所である。アジア予選試合には、アメリカスカップ4回出場経験をもつ日本のヨットスター谷路泰博や日本の新鋭セーラー中村匠選手など、日本代表チームや中国、ロシア、韓国など、最大10チームが参加する見込みだ。 

また日本マッチレース連盟は、ワールドマッチレーシングツアー開催経験のある自国がコリアマッチカップを最大にサポートし、これをきっかけに韓国との定期交流戦も進めていきたいと述べた。このように日本が積極的な態度を示す理由は、ここ3年間、景気低迷により日本カップ開催ができなかったため、韓国で開かれる今コリアマッチカップを日本国内のヨットブームを復活させるきっかけにしたいとの思惑からであろう。 

中国も日中韓定期交流戦への深い関心と共に、チャイナカップに先立って開かれる模範試合に今回韓国で作るコリアマッチカップの公式競艇使用について問い合わせるなど、今大会に高い関心を示している。 

コリアマッチカップの開催をきっかけにして、日中韓の定期交流戦が実現すれば、アジアのチーム同士が競争し合うことによって、お互いの実力が向上し、ヨーロッパチームとも対等に競い合える土台作りができるのではないかと専門家らは期待している。コリアマッチカップ国内予選試合は、5月23日から25日まで開かれる予定だ。