新年のご挨拶
投稿日d 2008-01-25 ヒット数 5402
コンテンツ
– 大韓民国の新発展時代を開きましょう –
敬愛する京畿道民の皆様、新年明けましておめでとうございます。
道民の皆様のご多幸と益々のご発展を心からお祈り申し上げます。
本年は、大韓民国建国60周年を迎える歴史的な年であります。
2008年には、数多くの希望の持てる要因があります。新政府が規制改革と経済活性化への意志を表明しており、7%台の経済成長も期待されています。
韓米FTAの交渉妥結、米朝関係の改善、南北協力の増進等の好機を有効に活かすことができれば、国家的飛躍への転機を迎えることができます。こうした状況を踏まえ、京畿道の施策につきましても、新しく構想していく所存でございます。
わが国の国家発展は、ソウルと釜山を結ぶライン上の大都市圏を中心に成し遂げられてきました。
京畿道は、このライン上の発展の原動力を、西海岸地域、北部地域、東部地域に拡大させる「3大新発展戦略」を推進し、大韓民国の新発展時代を先導します。
第一に、西海岸地域を巨大な中国に対応できる新たな発展の拠点とし、集中的に整備を進めてまいります。京畿道の西海岸地域は、金浦・仁川の両国際空港と、平澤港・仁川港が位置するとともに、西海岸高速道路と広大な干拓地を擁する、大韓民国の未来への成長点です。
中国からの最短距離に位置し、対中国経済協力、及び国内外の観光需要に対応できる、最適の要衝地でもあります。
去る12月21日、我々京畿道が忠清南道と共同で情熱を注いで推進してきた「黄海経済自由区域」の指定が確定しました。経済自由区域に指定されたことにより、この沿岸地域は中国東部の沿岸都市に対応できる国家発展の新たな拠点になると期待されています。
始華湖と華城湖一帯の広大な干拓地に、世界最高水準の先端産業物流団地が整備されれば、国内外の企業が地価を心配せずに工場を建設できる環境になります。京畿道が西海岸開発戦略の一つとして、昨年の11月に誘致した、世界最大規模の「ユニバーサルスタジオ・コリアリゾート」は、5万名以上の雇用と5兆ウォン以上の生産誘発効果の創出が見込まれています。
また、国内外の海洋レジャー観光の需要に対応できるよう、2010年までにソンガン海洋体験観光地区を整備いたします。ジョンコク港をはじめ、4つの港に大規模なマリーナ施設を設置し、今年の6月には、海洋レジャー産業の花ともいえる国際ボートショー及びヨット大会が、この西海岸沖で開催されます。
ユニバーサルスタジオと海洋体験観光地区が完成すれば、京畿道の西海岸地域は、先端産業と観光、レジャー、文化の全てを備えた、北東アジアのハブへと変身を遂げます。
京畿道、仁川市、忠清南道、全羅南道、全羅北道の西海岸の5つの道・市と、広東省、遼寧省、山東省、天津、上海の中国の5つの地域との「5+5」のグローバル協力体制が構築されれば、西海岸地域は交流と繁栄の中心地になります。
第二に、京畿道北部を南北交流協力と平和統一のための成長の拠点として整備してまいります。
京畿道北部地域は、対北朝鮮関係の進展と米軍供与地の返還により、画期的な変化を迎えております。京畿道は2001年以来、農業分野を中心に地方自治体レベルでの南北協力事業を持続的に進めながら、信頼関係の基礎を築いてまいりました。
南北首脳会談以降、新たな話題を呼んでいる、北朝鮮との境界地域内の経済協力特区の設置、漢江河口の共同活用、漢江沿いの鉄条網の撤去、DMZ平和生態公園の造成等、多岐にわたる協力事業を積極的に推進してまいります。
坡州と開城を結ぶ自転車道路を整備し、臨津閣から開城公団までの、平和を拓くマラソン大会の開催を推進します。
北部地域の体系的な発展のためには、社会基盤施設の整備拡充が何よりも急がれます。ソウル−汶山、ソウル-抱川間の高速道路を早急に着工するとともに、京元線鉄道の延長と首都圏第二外郭環状高速道路の建設が早期に実現されるよう、あらゆる力を注いでまいります。
京畿道発展の歴史的な契機となる米軍供与地の返還の面積は、合計34箇所1億7300万?uにも及び、これは汝矣島の面積の20倍に達します。この地に大学や先端産業団地、研究施設など、産学連携のクラスターを整備し、北部地域発展の前進基地として発展させてまいります。
併せて、北部地域を、見ごたえがあり楽しい体験のできる、文化観光ベルト地帯として開発する予定です。
臨津江と漢江周辺地域の歴史・文化遺跡と渡し場を復元し、京畿地域の歴史と文化体験の場として新しく生まれ変わらせます。
抱川に、四季を通じて楽しめる複合レジャー保養施設であるエコ・デザインシティを整備いたします。1,315万?uにわたり大規模に建設されるエコ・デザインシティにより、年間8兆億ウォンを上回る生産誘発効果とともに、約1万人の新規雇用の創出が見込まれます。
高台山平和特区、長興文化芸術地区、韓流ウッド、ジョンコク先史遺跡などと共に、北部地域は、安保、環境生態、レジャー、文化、観光のメッカとなります。京畿道北部地域は、分断と戦争による被害地域から、平和と繁栄の地へと生まれ変わっていきます。
第三に、京畿道東部地域を、環境生態と文化の拠点地域として整備いたします。京畿道の東部地域は、恵まれた自然景観、豊富な歴史・文化資源を有しているにもかかわらず、不合理な規制により数十年間犠牲を強いられてきた地域です。京畿道はこの間、東部地域を持続可能な発展のモデルとして生まれ変わらせていくために、情熱を注いでまいりました。
大統領当選者の公約である大運河建設推進に歩調を合わせ、東部地域に関する画期的な発展方策を作り上げてまいります。下水道処理率の向上、生態系の保全された河川の復元事業等、水質の改善にも万全を期します。
近年の、自然を取り入れた田園型住居の需要の急増を満たし、首都圏の2400万人の住民が、休息と余暇、そして豊かな生活を享受できるよう、田園型の優れた住居団地を整備いたします。
広州分院里の白磁展示館、南楊州陸内里の茶山生家、楊平両水里にある蓮華園の洗美苑からなる三角ベルトを、美しく清らかな八堂湖畔の生態・歴史・文化の名所として作り上げます。
京畿道は、こうした「3大新発展構想」を進める過程において、中央政府、及び京畿道の31の市・郡、他の道・市とも積極的に協力してまいります。
敬愛する京畿道民の皆様!
新年最大の課題は、経済を活性化し、国家発展の活力を取り戻すことであります。企業の活発な投資があってこそ、経済も活性化し、成長も期待できます。企業の投資の活性化が、国家の飛躍の鍵であります。企業への規制を果敢に撤廃し、円滑に企業活動のできる環境の整備が、切実に求められています。
国家競争力の向上を妨げる首都圏整備計画法を廃止し、計画的な管理体制が早期に導入できるよう、準備を重ねてまいります。
道民中心の便利な交通システムの構築、ニュータウン事業、不合理な規制の改正、水質の改善等、目に見える成果を収めてきた4大重点政策を持続的に推進してまいります。
グローバル水準の人材養成に向けた教育競争力の強化、農業競争力の確保、低所得層・高齢者・幼児・女性等、社会的弱者への福祉の充実についても、手抜かりなく努力してまいります。
敬愛する京畿道民の皆様!
京畿道は大韓民国の未来であり、希望であります。
私をはじめ京畿道公務員一同は、限りない奉仕の心構えを持ち、道民の皆様にお仕えいたします。
我々は、現場行政、スピーディー行政、敷居の低い行政を実践してまいります。
皆でともに手を繋ぎ、希望の道、先進化への道を歩もうではありませんか。
京畿道民の皆様!新年のご多幸を心よりお祈り申し上げます。
ありがとうございます。
2008. 1. 2
京畿道知事 金文洙
Prev | ユニバーサル・スタジオ、ソンサン・グリーンシティーに造成 |
---|---|
Next | 京畿道・忠清南道、黄海経済自由区域に関する基本方針を合意 |