13日午後2時、京畿道(キョンギド)平澤市(ピョンテクシ)彭城邑(ペンソンウプ)デチュ里、 キム・チャンス国防長官と アレクサンダー・バーシュボウ（Alexander Vershbow）在韓米国大使、 バーウェル・ベル（Burwell Bell）在韓米軍司令官、陸・海・空軍参謀総長など韓米両国軍首脳陣と平澤市民など約1200が参加した中、平澤在韓米軍基地の造成工事着工式が開催された。 

1987年末当時、 盧泰愚(ノ・テウ)元大統領候補が龍山(ヨンサン)基地移転のマニフェストを出してから20年ぶりにソウル龍山と京畿北部地域に散らばっていた在韓米軍を一箇所にあつめる大歴史が始まったのである。昨年米軍基地移転を反対する団体と軍・警察の間で激しい衝突が繰り広げられたデチュブンキョは跡も残らなかったため撤去され、当日の駐車場として活用された。 

◆2012年末まで工事完了 
この日の着工式ではファン・ヒョンジョンアナウンサーのカウントダウンを始め発破と共に数百の五色の風船が空に舞い上がり、祝砲が打ち上げられた。米軍基地移転の反対で住民と衝突するという厳しい状況を迫られていた韓米軍の関係者は「歴史的な行事」であると言いながら万感こもごも至たるという表情だった。ベル司令官も記念の挨拶を通じて「今日は将来の韓米同盟の強力な造成を意味する」とし「今後平澤は在韓米軍の主な運営基地になる」と強調した。 

この日彭城邑一帯では「平澤米軍基地拡大阻止汎国民対策委員会」の会員と住民1約50人が着工式の糾弾集会を開いた。地域の住民は「4年間の闘争の末、約600人の住民が連衡され罰金だけでも3億ウォン以上だった」と述べた。約200世帯が集まって暮らしていたデチュ里の姿はもうなくなったとしてため息をついている人もいた。 
大半の住民は補償を受けて全国に散らばった。デチュ里の住民約40世帯が臨時的に集まって生活している彭城邑ソンファ里フォーユービラーでは大半の住民が着工式に参加しなかった。彼らは依然と悲しんでいた。住民のキム某(44)さんは「長い間暮らしてきた村を去ってもう7ヶ月も過ぎたけれども一生を暮らした村がなくなってしまったという事がとても悲しい」と述べた。平澤市市民団体協議会のパク・テワン会長は「これまで米軍基地移転に反対する人も賛成する人もいた」とし「しかし既に決定した国策事業である以上、計画通り進めてこそ平澤にもいいし大韓民国にもためになる」と述べた。 

平澤基地造成工事は2012年末まで1区域(83万?u)、2区域(815万?u)、K区域(45万?u)など3つの区域に分けて進められる。在韓米軍側が工事を受け持った1区域は既に今年3月から工事が始まり、重装備約10台が動員され工事の真っ最中である。K区域は当日着工式を始めにハンジン重工業が本格的に工事を始めた。2区域はまだ設計中であり来年上半期中に工事に入る。 

◆北東アジア起動軍の戦略的拠点 
平澤基地は現在548万?u規模のキャンプ・ハンプリーズを母体にデチュ里・ドトゥ里地域などを追加で買い入れ、1489万?u 規模で造成された。全体基地の約86%の大半を２師団が占め、残りを龍山基地側が使用する。国連軍司令部、在韓米軍司令部、米8軍司令部など龍山基地内の司令部はもちろん、米2師団司令部、第1重旅団先頭チーム(HBCT)本部など在韓米軍の主な野戦部隊も移転されるからである。つまり、平澤基地が烏山(オサン)基地以上の在韓米軍のハブになるのである。2011年末頃「米国韓国司令部(US KORCOM)」と名称を変える在韓米軍司令部の建物は屋根を青の瓦で作る。英語の名称が青瓦台(大統領府)と同じ「ブルーハウス」と呼ばれる。 

平澤基地のメリットは近くに海軍2艦隊基地があり基地内の滑走路を利用できるという点である。「戦略的柔軟性」により、在韓米軍が朝鮮半島に固定されていた軍から脱し平澤基地の空と海を出入りしながら北東アジアの紛争と世界中の対テロ戦に迅速に投入できるような軍として生まれ変わる拠点になる。 

基地内の人員も現在約9000人から５倍ほどの約4万3300人と大きく増える。ここに米軍約1万7000人を始め、米軍の家族約1万2800人、米国民間人(軍所属) 約4700人、韓国人労働者及び在韓米軍所属の韓国軍約8600人が含まれている。建物は行政施設と普及貯蔵施設、宿所、家族住宅など約500洞が入る。 

◆ 道知事の挨拶 
これまで厳しい時期がたくさんありました。特に地域住民の皆様が厳しい状況の中、重要な決定をして下さる上、北東アジアの平和と安定のためにご努力して下さったことに対し感謝の意を表します。 

平澤市を国際的な平和都市に育成するために在韓米軍と共に環黄海の中心に育成できるように最善を尽くしていきたいと思います。 

平澤は北東アジア地域で最も重要な戦略的位置にあります。中国と最短距離である平澤で韓米中が集い平和と発展のために大きく貢献できることを期待しています。 
大韓民国は持続的な韓米同盟がなかったしたら今日の自由民主主義の大韓民国があったでしょうか。平和がかのうだったでしょうか。また驚くほどの経済成長が可能だったでしょうか・私は絶対不可能だったと思います。 平澤市は新しい韓米同盟の象徴として浮上しております。皆様にとって誇らしい最高の在韓米軍に成長できるように京畿道と平澤市が努力致します。また韓国が統一し先進国の仲間入りを果たすまで努力する予定でる。平澤市が最も中心的な役割を果たして歴史に残ることを希望しております。 

基地が一日も早く完工され多くの米軍とご家族が心地よく生活でき、地域住民と良い同盟関係を結んでいけることをお祈り致します。皆一緒にがんばりましょう。