中国の次世代指導者である遼寧省の李克强党書記が京畿道を訪問

投稿日d 2005-09-26 ヒット数 6804

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中国政府が、遼寧省・吉林省・黒龍江省等の東北3省を、中国の4大経済中心地の一つとして育成するために心血を注いでいる中、東北3省の中心である遼寧省の李克强党書記が率いる遼寧省政府代表団12名が、9月27日に京畿道を公式訪問する。 

今回の李克强党書記の京畿道訪問は、2004年12月に遼寧省党書記として就任して以来、初めての公式訪問であり、遼寧省の党書記としては、2001年12月に聞世震党書記が訪問して以来、二度目の訪問となる。 

李克强党書記一行の主要訪問日程中の主要訪問地には、京畿道利川市栢沙面内村里(イチョン市ペクサ面ネチョン里)の文化村、サムソン(三星)電子、農村振興庁等が含まれており、特に、内村里文化村が訪問対象地域になったのは、韓国発展農家の発展モデルに対するベンチマーキングの目的で、李克强党書記が特別に訪問周旋を要請したためだとされる。 

京畿道と遼寧省は、1993年10月に姉妹結縁して以来、10年以上に亘って交流協力関係を強化してきたところ、今回の訪問では、これまで固めてきた友誼をパターンに、中国中央政府が中国の国家発展の核心的戦略の一つとして推進する東北3省の老朽工業基地の振興に関する新しい政策の広報を為すと共に、東北3省の核心地域である遼寧省と京畿道間の紐帯強化について深い論議も為される予定だ。 

京畿道と遼寧省は、姉妹結縁後、現在まで、代表団の派遣や公務員相互派遣勤務等の人的交流分野では勿論のこと、経済・文化・学術・スポーツ等の各分野でも多様な交流協力事業を展開してきており、これによって両地域間の友誼の増進と相互協力関係を強固にしてきた。 

遼寧省は中国遼寧半島および東北地区の南部に位置する省であり、人口が4千2百万名に達し、ロシアに近く、ヨーロッパとアジアを繋ぐ地理的特性と経済的な潜在力が高く、中国の新指導部は、遼寧省を始め東北3省を、「珠江三角州」、「長江三角州」、「天津・北京中心の環渤海湾」と共に、中国の4大経済中心地として育成しようとする計画を立てている。 

今回訪問する李克强党書記は、1957年生で、38歳のときに共青団(中国共産党青年団)中央第1書記を皮切りに、河南省省長、同党書記を経て、現在、遼寧省人民代表大会常任委員会の主任を兼ねており、前遼寧省省長であり現常務部長である薄熙來と共に、胡錦濤に続いて中国を主導する第5世代の先頭走者であり、次期総理の器として注目されている。 

京畿道は今回の遼寧省党書記訪問を通して、重化学・重工業の発展を主導し各種の天然資源が豊富であり未来の発展の可能性が高い遼寧省との間でより緊密な経済協力関係を構築できるものとみており、併せて、文化・学術・スポーツ等の多様な分野でもより活発な交流事業を繰り広げていくことができると期待している。