伝統の味と香りスローフード(Slow Food)の体験村(マウル)
投稿日d 2005-05-24 ヒット数 6244
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– 京畿道に10のスローフードマウル集中育成-
「スローフード(Slow Food)」は「ファストフード(Fast Food)」の反対語で、伝統的な方法で生育した農産物を材料に直接作り上げた食べ物を意味する。
すなわち、韓国伝統・土種食品の味噌、醤油、唐辛子味噌(コチュジャン)、キムチ、塩辛などの発酵食品だけはでなく、スントゥブ(押し固めないそのままの豆腐)、餅、ムク(緑豆、どんぐりなどの粉を固めた食品)、茸などの伝統的な方法で生育された農産物を材料にして作り上げた食べ物は、代表的なスローフードだと言える。
スローフードは即ち、薬食同原の調理法で生活の中で健康と余裕と幸福を求めるウエルビーイングへ繋がる。ところで、今日、この立派なスローフードがその一部は既に影をひそめ、また一部は消滅の危機を迎えている。今日の食品の一部分は外国から輸入した材料で作られており、確認されていない食材料や遺伝子変形食材料などの検証されていない食べ物が我々の食卓を満たしている。
これに京畿道では自治体としては最初に、子供たちに韓国の伝統食と味を教育し、インスタント食品であるハンバーガーやピザに慣れてしまった味覚を取り戻し、国内優秀農産物の消費を促進させながら、また伝統的な営農と生活方式の復元・保存と農村地域の経済の活性化の為に、スローフード活性化事業を大々的に展開して行っている。
スローフード活性化事業は、単純に消費者の立場ではファストフードを食べないようにしよう、などという一過性キャンペーンではなく、京畿道では農業・農村問題を解決する一つの代案として推進しようとしているのである。これは農業の6次産業化を推進するもので、現地で生産(1次)、加工(2次)、観光と販売(3次)、を一度に為してしまうことで、流通マージンを減らし、農家の所得増大にもその目的がある。また地域に埋もれていた郷土資産を資源化して知的財産として登録し、新しい所得源を創出しようとするものだ。
京畿道は週5日勤務とウエルビーイング時代を迎え、伝統食を体験学習できるスローフード団地を支援育成している。道はこのためキムチ、寺食、味噌類などの特色ある伝統食を保有した10マウルを1特区(City)、2名所(Place)、7マウル(Village)でスローフード体験できる所に指定した。
京畿道が指定したスローフード1特区には日本人観光客に人気が高い漣川(ヨンチョン)郡青山(チョンサン)面哨城(チョソン)里のチョンサンキムチマウル。2005年度から5年間に70億ウォンを投資してキムチ博物館、体験館、教育館、宿泊施設などが入る内外国人観光用特区として造成される。
2名所には平澤(ピョンテク)市浦升(ポスン)面『 スドサ(寺食)』と、安城(アンソン)市一竹(イルチュク)面『ソイル・ノンウォン(伝統味噌・醤油農園)』があり、7マウルには坡州(パジュ)市郡内(グンネ)面『チャンダン・コンマウル(味噌・醤油類)』、抱川(ポチョン)郡二東(イドン)面『トリトル・ハンバン・マウル(韓方食)』、加平(カピョン)郡上(サン)面『ヨンヤン・チャッ・マウル(栄養松の実食)』、楊平(ヤンピョン)郡龍門(ヨンムン)面『ポリ・コゲ・マウル(麦食)』、驪州(ヨジュ)郡康川(カンチョン)面『オガム・トトリ・マウル(どんぐり食)』、 華城(ファソン)市西新(ソシン)面『ソヘ・イルミ・マウル(牡蠣、塩辛類)』、利川(イチョン)市栗(ユル)面『プレミ・マウル(タニシ料理)』がある。
京畿道が指定したスローフード団地は、1次商品だけ売っていた次元から脱皮し、料理法と商品は勿論、子供の頃の追憶までも同時に売るウエルビーイング観光団地を志向している。京畿道はこれらの団地を中心に地域別特性に合う伝統的で多様な食べ物・食卓文化を発展させる食文化運動を展開していく計画だ。
幸いなことに、最近になりウエルビーイング熱風と共にスローフードに対する関心が高調している。ウエルビーイングは「物理的価値にしがみつかず、体と心の調和を通して健康な生を追求すること」と定義される。ファストフードが我々の生活方式を変えてしまったように、「スローフードは余裕を持って生き、ゆったりと食事すること」を勧める。今回の機会に伝統の味と香りがあるスローフードマウルへ味の体験旅行に出てみるのはいかがですか?
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