GDF 2019閉幕、文化芸術と新技術融合の大衆性を確認

投稿日d 2019-07-29 ヒット数 237

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○ VR・AR関係者と道民約3千人が出席

– 芸術作品と新技術融合を用いて、観客に新しい経験を提案したことで好評を博す

– 文化芸術と先端技術の融合に対する方向性提示で高い評価を得る

 

 

京畿道が主催して京畿コンテンツ振興院が主管する「グローバル開発者フォーラム2019(GDF 2019)」が、VR・ARの関係者と約3千人の観覧客の訪問者を記録して、24日に幕を閉じた。

グローバル開発者フォーラムは、京畿道を代表する仮想・拡張現実関連の国際カンファレンスで、2017年に初開催されて以来、毎年新しい市場の可能性を探求し、多彩なプログラムを披露してきた。今年は、「経験の拡張(Beyond Experience)」をテーマに、18日に開幕した。

フォーラム期間中、ガブリエル・バルシア・コロンボ(Gabriel Barcia-Colombo)の「ディセント(DESCENT)」、ウィンスロー・ターナー・ポーター(Winslow Turner Porter)の「ツリー(Tree)VR」など計22点の展示作品を披露し、先端技術と芸術の境界線がなくなることにより、人間の暮らしに及ぼす影響に対して、専門家による様々な論議が行われた。

特に、第57回ヴェネチア・ビエンナーレで韓国館の芸術監督を歴任して、現代自動車アートディレクターとして活動したイ・デヒョン講師による「第四次産業時代、なぜ芸術が重要なのか?」という主題の講義が注目を集めた。イ・デヒョン講師は、「様々な人間の本姓は、制度化された公式と二分法では説明できないため、人間の多様性と変数を包容できる技術哲学を可能にするには、芸術と技術の出会いがより頻繁に続けられるべきだ」と強調した。

また、「ICAA(Independent Contemporary Art Advisors)」の創立メンバー兼代表のドクター・アネッテ・ドムス(Dr. Annette Doms)は、「芸術市場のデジタル革命とそれが重要な理由」という主題の講演で、「VR・ARだけでなく、ビッグデータ、ブロックチェーンなどの技術革命が、デジタルアート市場でも大きな波紋を起こしており、今後の成長が期待されている」と述べ、ヨーロッパにおけるVRミュージアムなどの成功事例を提示して注目を集めた。

その他にも、ジャンフランコ・イアヌッツィ(Gianfranco Iannuzzi)、世界的な振付師兼メディアアーティストのジル・ジョバン(Gilles Jobin)、VRベース映画、メディア監督として活動中のユージン・チョン(Eugene YK Chung)、国立現代美術館より「韓国の若い感覚」に選定された作家アン・ソンソク、ドイツ出身のマティアス・ユード(Mathias Jud)など、世界的なVR・ARアーティストが講演、トークコンサート、作家との会話などを通して観客と出会った。

なお、VR・AR展示は、先端技術と文化芸術の融合方向を提示して、観覧客に大好評を博した。その中でも、マルチメディアアーティストであるウィンスロー・ターナー・ポーターの作品「ツリー(Tree)」が人気を集めた。この作品は、観覧客から生い茂る熱帯雨林の木へ育つ過程を五感で経験できるユニークな体験という評価を得た。ある観客は、「VRはただの興味で終わりやすいコンテンツが多く、大して期待していなかったが、実際に来て観てみると、期待以上に芸術作品として感動を与える展示だった」と語った。

コン・ジョンシク京畿道未来産業課長は、「GDF 2019を通して、芸術界にもVR・AR技術拡大の可能性を実感した。VR・ARなどの技術と芸術融合コンテンツ開発者、作家たちが一層成長できるよう、GDFのプラットフォーム機能を拡大していきたい」と述べた。