平和への道、臨津閣-板門店間をモノレールが走る

投稿日d 2019-03-21 ヒット数 280

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京畿観光公社が、臨津閣平和ヌリから板門店まで走る最先端の「平和モノレール(仮称)」を推進する。

平和モノレールは、李在明(イ・ジェミョン)京畿道知事の「韓半島平和の中心、京畿道」政策と合わせ、臨津閣と板門店を世界的な平和の象徴かつ大韓民国のランドマークとするきっかけを作るために行われる。分断の象徴であったDMZの観光資源化により、雇用を生み出し、経済活性化に寄与することになる。

単純な移動手段ではなく、最先端の観光型モノレールだ。臨津閣-板門店区間の合計11Kmを運行し、駅舎は臨津閣駅-分断の駅-平和の駅-板門店駅の計4か所だ。

駅舎ごとに差別化した観光要素を取り入れる。臨津閣駅は事前登録、教育、サービス施設中心の駅で、臨津閣平和ヌリ・草木ヌリ(湿地体験学習院)など周辺の観光資源と連携する。分断の駅は、戦争・痛み・葛藤をテーマにした体験や展示が設けられ、平和の駅はVRやARを活用し、分断から平和の場所となったDMZをリアルに表現する。板門店駅は免税店、北朝鮮料理、特産品などが楽しめる。

モノレール自体も見どころが多い。客車の左右と下の三面を透明強化ガラスで作り、移動中にも約70年間保全してきたDMZの細かい部分まで鑑賞できる。また、特殊製作のガラスに映される映像で、DMZの歴史と統一大韓民国などを見ることができる。

京畿観光公社の関係者は、「平和モノレールに乗った人皆が、しっかりとDMZを感じられるようにIT強国にふさわしい最高のコンテンツと最先端技術を導入し、興味、涙、感動を伝える」と語った。

公社は、この平和モノレールを段階的に開城の松岳山まで拡張・延長する計画だ。1期工事は臨津閣-板門店間の11Km区間であり、2期工事は開城市内を通過する板門店-開城間で14Km区間である。3期工事は、開城市内から松岳山を結ぶ3Km区間だ。

公社は、平和モノレールが坡州・高陽・漣川など京畿北部の雇用創出と経済の活性化に好影響を与えると見ている。モノレールがDMZのランドマークとなると、滞在型の観光と地域消費に繋がり、近隣のKINTEX MICE参加者の宿泊や消費が促せると予測した。

現在、国内では大邱、順天湾、巨済などでモノレールを運行しているが、DMZを背景に先端技術とコンテンツを導入するのは平和モノレールが初めてだ。平和モノレールは運行速度約30Km/h、運行時間は往復約50分(観覧・体験時間は除く)、運行間隔は約6分~8分だ。

京畿観光公社のユ・ドンギュ社長は、「韓国が今まで北側が行き止まりの島国のようになっていたが、これから北への道が開けば、真の半島国として地政学的な価値を活かせるだろう」と述べ、また「平和モノレールはそのための足がかりであり、きっかけとなるだろう」と語った。

公社は、京畿道と共に、新しい観光インフラである「平和モノレール」を政府に正式に提案し、迅速に推進する予定だ。